これぞアメリカンロック！

　１９８２年発売、ジョン・クーガー・メレンキャンプの５枚目のアルバム。全米で大ヒットしたシングル２曲を含む彼の出世作で、この年最もヒットしたアルバムと記録されます。大ヒット曲『ジャック＆ダイアン』『青春の傷あと』を収録。

　ジョン・クーガー・メレンキャンプと言えば、真っ先に思い浮かぶのがこのアルバムではないでしょうか。ＭＴＶの人気が定着していた事もありＰＶも上手く利用してシングルヒットを生み出し、ブルース・スプリングスティーンと並んでアメリカンロックの代名詞として評価されるようになったアルバムです。大ヒット曲『ジャック＆ダイアン』『青春の傷あと』をはじめとして、ギター、ベース、ドラムというシンプルなバンド構成で、明るくカラッとしたアメリカらしいサウンドが魅力的な名盤です。アメリカンロックというとルーズでジャムセッション的な演奏をイメージしがちですが、このアルバムは大ヒット曲を収録しているだけあってメロディラインが上質で、しかも演奏もかなりタイトで計算されたアレンジになっています。来日公演の際も、アルバムで演奏されている通りタイトでエネルギッシュな演奏を聴かせてくれました。パァーと明るくてアメリカ的なロックを聴きたい！というファンには一押しの名盤です。

　８０年代のロックシーンを知る方なら、絶対に外せないのがこのアルバムでしょう。ブルース・スプリングスティーンと人気を二分していた頃の代表作であり、難しい事は抜きにして明るく元気なアメリカンロックを楽しみたいという方には最高でしょう。ブルース・スプリングスティーンは、身近なテーマを題材にしながらも哲学的で深いテーマの歌詞が魅力ですが、一歩間違うと考えすぎて暗くなってしまいます。それに比べてこのアルバムは、とにかく明るいので気が滅入る事がありません。スカッとしたノリのいいサウンドで勢いをつけたい時には最高です。

　  　

 

■　青春の傷あと　■

　ＰＶでは暴走族のような怖いお兄さんが出てきて笑えますが、ジョン・クーガー・メレンキャンプの代名詞とも言えるのがこのヒット曲。ＰＶの出来はともかく、やっぱりカッコイイですね。

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リマスター盤にはボーナストラックあり

　やっとリマスター盤が発売になりましたが、リマスター盤にはボーナストラックとしてアルバムタイトル曲の『アメリカン・フール』という曲が収録されています。発売当時にボツになった曲なので、あくまでボーナストラックという感じですが、リマスター盤は楽器の音がクリアになり格段に音質が良くなっているので、音質にこだわるならリマスター盤がオススメです。

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