ＤＥＥＰＰＵＲＰＬＥＩＮＲＯＣＫ・ディープ・パープル/イン・ロック A1PC名作映画・洋楽名盤ガイド

文字通りロックへ変換

　１９７０年発売。ディープ･パープルの黄金期と言われる第２期のメンバーで、バンドの方向性がハードロックに転向して発売された最初のアルバム。『スピード・キング』『チャイルド・イン・タイム』などの代表曲を収録。

ヴォーカルにイアン・ギラン、ベースにロジャー･グローバーが加入した第２期の名盤です。第１期のクラッシックの要素を取り入れたプログレ系のサウンドでしたが、このアルバムから、ハードロックに転向して大成功を収めました。第１期では作曲などバンドの主導権を握っていたのがジョン･ロードでしたが、このアルバムからリッチー･ブラックモアが主導権を握り作曲、アレンジの面で実質的なリーダーとして君臨することになります。アメリカでレッド・ツェッペリンが大成功を収めていた事に刺激を受けての決断だったようですが、リッチーのリフメイカーとしての才能を使って、ロック史上最強のシャウトヴォーカリストであるイアン･ギランの持ち味を最大限に生かしたサウンドは衝撃的でした。このアルバムがハードロックバンドとしてのデビューアルバムなので、この作品以前のアルバムに興味の無い人も多いと思います。特にリッチーフリークの方には、ここがスタート地点と認識していると思います。ジミ･ヘンドリックスの『ファイアー』にインスパイアされて創られた『スピード・キング』、ロック史に残り名曲『チャイルド・イン・タイム』の２曲は特に、秀作で、他の曲はまだリッチーのリフメイカーとしての才能が感じられるほどの曲ではなく、７曲目は７分以上ありますが展開力に乏しくハッキリ言って捨て曲ですし、４曲目も８分近くありますが、イアン・ペイスのシンプルなドラムソロを加えて曲を長くしているだけで、こちらも展開力に欠けますし、このアルバムでは、まだハードロックに慣れていないなという感じがします。

　個人的には、『チャイルド・イン・タイム』が衝撃的でした。中学生の頃、ロックを聴きはじめたばかりでレッド・ツェッペリンやディープ･パープルにハマって、この曲は何度も何度も繰り返して聴きました。歌詞の内容も意味深で、終わりの日の狭間に生きる子供という意味があるという説があって、歌詞の中には確かに、LORD（神）という言葉も出てきますし、終末の世に生きる私たちの事を歌っているようにも感じます。

　

■　チャイルド・イン・タイム　■

　この曲は本当に凄いです。ロック史に残る名曲！ディープ･パープルの名曲といえば、『スモーク･オン･ザ･ウォーター』とか『ハイウェイスター』を代表曲として挙げる人が多いと思いますが、ドラマティックな展開、最強のシャウトヴォーカル、憂いのあるギター、どれを取っても奇跡としか言いようの無い完成度の高さです。

アルバムジャケットも印象的

　このアルバムジャケットは、ロックファンでなくても、どこかで見た事があるのではないでしょうか？もしかしたら教科書で。アメリカの歴代大統領の顔が掘り込まれたアメリカ合衆国サウスダコタ州のラシュモア山の彫刻のパロディで、イン・ロック、文字通り岩の中というシャレみたいですが、インパクトがありますね。。

ＣＤ購入ガイド

宅配DVDレンタルサービス【TSUTAYA DISCAS】
☆月額2,079円でＤＶＤ＆ＣＤが借り放題!!☆
★無料お試しキャンペーン実施中!!★

＞　ホーム　＞　音楽　＞　タ　＞　ディープ・パープル　＞　イン・ロック