天才スタジオミュージシャンが集結!
、1977年、ロサンゼルスのスタジオミュージシャンであるデヴィッド・ペイチ とジェフ・ポーカロを中心に、ボズ・スキャッグスのアルバム『シルク・ディグリーズ』のレコーディングに参加したメンバー、ボビー・キンボール(Vo)
、スティーヴ・ルカサー(G・Vo)、ジェフ・ポーカロ(Dr)、スティーヴ・ポーカロ(Key)、 デヴィッド・ハンゲイト(B)
、デヴィッド・ペイチ(Key・Vo) が集まって結成されました。どのメンバーも有名なスタジオミュージシャンで、ボズ・スキャッグスのアルバムに参加する前から、全員が知り合いだったようです。正確無比な抜群の演奏力と、スタジオワークによって磨かれたセンスのいいアレンジで、ミュージシャンからも注目を浴び、ジャーニーと共に80年代を代表する人気バンドになります。4枚目のアルバム『聖なる剣』では、グラミー賞7部門を受賞する快挙を成し遂げ名実共にアメリカで最高のバンドと評価されるようになりました。しかし、その後、ベースのデヴィッド・ハンゲイトが脱退してからメンバーチェンジが多くなり、人気が低迷します。1992年には、ドラマーでありバンドの中心的なメンバーであったジェフ・ポーカロが急死し、ジェフ・ベックなどとの共演で有名なサイモン・フィリップスが後任のドラマーとして参加してバンド活動は続けられますが、2008年に正式に解散が発表されました。
歌詞が最悪だからね・・・
TOTOの人気の高さは、同業者であるミュージシャンからの圧倒的な支持の高さによるところが大きく、ボズ・スキャッグスなどAORのミュージシャンに信頼されていた演奏力、アレンジセンスの良さは、プロ・アマ問わずミュージシャンのお手本として敬意を集めいていました。また、演奏力だけではなく、ポップなメロディの曲でシングルヒットを出した事でポップス系のファンを獲得した事によって、一気に世界的な人気バンドになり、商業的な成功を収める事にも成功。解散した今でも多くのファンが復帰を熱望しています。ちょっと失礼な言い方かもしれませんが、音楽にルックスは関係ないという事を証明したミュージシャンとしても評価されるべきかもしれません。最も、本人たちは、『俺たち、ルックスもなかなかだろ!』なんていう発言をしているので、自覚は無いのかもしれませんが・・・。抜群の演奏力、センス、メロディメイカーとしての才能などミュージシャンとしては最高なバンドですが、歌詞の内容がヒドイのが唯一の難点です。バンドのメンバーである、スティーブ・ルカサーも認めていますが、演奏もメロディも最高なのに、中身の無いどうでもいいような歌詞が多いのは残念です。この為、ソウルフルな歌詞や哲学的な歌詞をロックの最重要の要素と考えるロックファンには完全に無視されています。ロックらしい反逆性やメッセージ性の強い歌詞を好む人にとっては、単なるスタジオミュージシャンに過ぎないのかもしれませんが、音楽、ロックの楽しみ方は人それぞれなので、高度な演奏力とセンス上質なメロディを楽しむだけなら最高のバンドだと思います。