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男はつらいよ・寅次郎真実一路

シリーズ34作(1984年)

●監督
山田洋次

●キャスト
渥美清
倍賞千恵子
大原麗子
美保純

■ ストーリー ■


 上野で飲んでいた寅さんは、証券会社に努めているサラリーマンの富永と親しくなり、酔いつぶれて牛久沼にある彼の家に泊めてもらうが、翌朝、彼の妻ふじ子のあまりの美しさに驚かされる。数日後、富永が、会社に出社せずに失踪してしまい、寅さんは、ふじ子と一緒に富永を探すのだが・・・。

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■ レビュー ■

 

 1984年日本映画。監督は『学校』『息子』『幸福の黄色いハンカチ』の山田洋次。出演は、渥美清、倍賞千恵子、大原麗子など。日本を代表する長寿シリーズ『男はつらいよ』の34作目。

 人妻に惚れてしまった寅さんの苦悩と、80年代のバブル景気のはじまりを予感させるような社会を背景に、都会で過酷な労働によって精神を病んでしまうサラリーマンと、その家族を描いた作品です。人妻に恋をしてしまった寅さんが、彼女の亭主の失踪を知り、その亭主の死を願ってしまうという今までになくシリアスな物語で、自己嫌悪に陥った寅さんの苦悩、証券会社に努めるサラリーマンが遠距離通勤によって精神を病んでしまうなど、現代的な病理を描いているので、全体的に暗い作品です。失踪するサラリーマンが、大手の証券会社勤務という事で、多忙な証券取引所の映像や、大企業のサラリーマンの長時間労働など日本のサラリーマンの現状がリアルに描かれ、いつもなら、どんな相手も自分のペースに巻き込んでしまう寅さんでも、巨大企業が相手では、その会社のペースに合わせなければならない状況になるなど、大企業や経済システムが、個人の力の及ばない巨大な存在になっている事を痛感させられます。これらの映像は、この後のバブル景気、エコノミック・アニマルと呼ばれるほど金に執着する日本社会の未来が象徴されているような気がして、印象に残ります。マドンナふじ子を演じているのは、このシリーズに2度目の出演となる大原麗子さん。清楚な雰囲気で、良妻賢母タイプのマドンナを好演していますが、寅さんの恋愛は完全に一方通行で、亭主の失踪によって精神的に追い詰められている為、表情も曇りがちで、マドンナとして十分に魅力が発揮できていません。また、寅さんが、富永の死を願うという物語によって博さんの名言がでてくるわけですが、知人に死を願うという物語は、寅さんのイメージを傷つけているような気がします。バブル景気によって、金権主義が横行し人間性が失われる暗黒時代を予見したという意味では、社会的なメッセージは素晴らしいんですが、寅さんの恋愛やコメディを楽しむというエンターテイメント性については、ちょっと物足りないような気がします。個人的には、大原麗子さんをマドンナで起用するなら、『男はつらいよ・噂の寅次郎』の続編にして欲しかったなというのが本音です。

 小学生の頃、友達のお父さんが蒸発してしまった事があります。その友達は、その後すぐに引っ越してしまい、10年後に東京で再会しましたが、彼の母親の変わり果てた姿に愕然としました。髪がすべて白髪になってしまっていたのです。考えてみれば、ご主人が蒸発し、小学生の子供を二人を抱えて女手一つで育てて行くのは並大抵の苦労ではなかったと思います。幸い、後にご主人は帰ってきたようですが、40代で髪がすべて白髪になってしまうほどの苦労は、私の想像をはるかに超えたものだったのでしょう。身近にそんな事があったので、この作品のテーマの重さが痛感できます。自分勝手に失踪するような人は、家族の事を考えていないんでしょうか?残された家族がどうなるかという事を考えれば、蒸発したり出来ないと思うんですが・・・。

愚かな文明

 オープニングの夢のシーンは、環境破壊によって生まれた怪獣と対決するという物語になっていますが、日本の特撮映画のパロディとして楽しめるだけでなく、環境を破壊して自らの首を絞めているような現代の文明社会を批判する意図も感じられます。

己の煩悩に気がつくという事は、一つの進歩ですよ

 食欲、睡眠欲、性欲の三つの本能の他にも、人間は様々な欲望を持っています。時には、人を傷つけてまで、その欲望を満たそうというのが、人間の愚かさですが、そんな自分の煩悩に気付くというのは、とても大事な事だと思います。自分の欲望、煩悩を知る事によって反省し、人間的に成長しようと努力する事が出来れば、同じ間違いを繰り返さないで済むかもしれません。

自分の醜さに苦しむ人間は、もう醜くありません。

 自分の醜い感情や欲望に気がついてしまうのは、あまりいい気分ではありませんが、自分の醜さに気付き反省できれば、少しはマシな人間になれるような気がします。自分の醜さを認めず、誰でも同じだから仕方が無いと開き直ってしまうと、人間の悪意や、欲望を抑制する気持ちがなくなり、本当に醜い人間になってしまいます。この言葉は、シリーズ42作『男はつらいよ・ぼくの伯父さん』で、寅さんが満男にアドバイスするシーンでも使われています。

 

名シーン

ママ泣いてたんだよ

 富永が帰宅するシーン。安心して泣き崩れるふじ子の姿も涙を誘いますが、母親を心配させた事を非難する子供の言葉が心に残ります。

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ガイド

常磐線沿線

 私は茨城県生まれなので、この当時の住宅事情について、何となく覚えています。東京の会社に勤務する為に、千葉県、埼玉県は、かなり早い時期にベッドタウン化しましたが、茨城県の常磐線沿線は、かなり通勤に時間がかかるので、70年代までは地価も安く、東京のベッドタウンというイメージはありませんでしたが、80年代に入ってからは、転入してくる人が増え、2時間以上かけて通勤する人も珍しくありませんでした。通勤時間が長いせいなのかどうかは分りませんが、常磐線の下りでは、電車内に座り込み、ツマミを広げて酒盛りをはじめている人がいます。私は常磐線に慣れているので何とも思いませんが、電車の中で飲み会をしている姿は、はじめて見る人には衝撃かもしれません。



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