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男はつらいよ・寅次郎の休日

シリーズ43作(1990年)

●監督
山田洋次

●キャスト
渥美清
倍賞千恵子
吉岡秀隆
後藤久美子
夏木マリ

■ ストーリー ■


 満男が想いを寄せる泉が、父親に会う為に東京へやって来た。泉の両親は離婚する事になり、泉と彼女の母親は、すでに名古屋で別居していたが、もう一度三人で暮らしたいと願う泉は、父親を説得する為に上京したのだった。しかし、泉が父親の勤務先を訪ねると、すでに父は退社してしまっていて、大分県へ引っ越したことを知らされる。失意の中、名古屋へ戻る事になった泉だが、どうしても父親に会って、母親との離婚を思いとどまって欲しいという気持ちを伝える為に、一人で大分へ行く決心をする。それを知った満男は、泉に同行する為に咄嗟に新幹線に乗り込んでしまう。満男と泉が大分に向ったことを知らされたさくらたちは、大騒ぎになり、二人を探す為に、寅さんが、泉の母親の礼子とともに大分に向う事になるのだが・・・。

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■ レビュー ■

 

 1990年日本映画。監督は『学校』『息子』『幸福の黄色いハンカチ』の山田洋次。出演は、渥美清、倍賞千恵子、吉岡秀隆、後藤久美子、夏木マリなど。日本を代表する長寿シリーズ『男はつらいよ』の第43作。

 前作『男はつらいよ・ぼくの伯父さん』本作から、寅さんの甥である満男の恋愛の比重が大きくなりましたが、本作でも、前作同様に、満男と泉の関係を中心に描かれ、泉の両親の離婚がメインテーマになっている為、ちょっと暗い内容の作品です。寅さんの恋の相手は、泉の母親で、満男の泉に対する恋心も描かれていますが、不倫による離婚と、両親に復縁して欲しいと願う子供の気持ちなどシリアスなテーマを扱った作品なので、『男はつらいよ』シリーズらしい快活さに欠けるような気もしますが、両親の離婚に苦悩する泉を演じている後藤久美子、母親を演じている夏木マリの名演が涙腺を刺激してくれます。80年代のバブルの時期から、不倫が社会問題になっていましたが、不倫による両親の離婚で苦しむ子供の気持ち、離婚によって幸せが得られるのか?という深遠なテーマが印象に残ります。主演の寅さんを演じる渥美清さんの体力的な問題もあり、寅さんの出演シーンが少なくなっているので、シリーズ初期からのファンには不満が残る作品かもしれませんが、満男と両親の関係なども繊細に描かれているので、親の立場から見ても共感できる要素の多い作品だと思います。

 80年代のバブル期、湯水のようにお金を使い、経済的な豊かさに浮かれていた時代に、不倫が流行した事があります。不倫が流行というのもおかしな話ですが、みんながしているんだから当たり前みたいな風潮があり、その風潮を煽るように不倫の恋愛を描いたテレビドラマも増えていました。結果的に離婚に至る夫婦も多くなり、離婚率が上昇しましたが、子供を無視して、自分の欲望を満たすために不倫をしていた親たちが観たら、どんな気持ちになるのか知りたいような気がします。不倫によって離婚し、子供を苦しめた経験がある人は、ちょっとショックを受ける作品かもしれません。

若い時ってのはなぁ、胸の中で炎が燃えている

 10代から20代までのエネルギーって凄いパワーがありますよね。スポーツや趣味にエネルギーを注いでも、まだ恋愛をするエネルギーが残っているんですから、青春時代のエネルギーは特別な気がします。

良妻賢母じゃないわよ、お酒も飲むしタバコも吸うし、でも・・・

 泉の母親の礼子は水商売をしていて良妻賢母タイプではありませんが、夫を裏切った事はありません。一般的に見れば、だらしない母親で、夫が逃げ出すのも当然かもしれませんが、決して夫を裏切らない女性なら、マジメそうな顔して不倫する女性よりもいいような気がしますが・・・。

幸せってなんだろう?

 他人から見て幸せでも、本人が本当に幸せかどうかは分りません。人によって何が幸せなのかという価値観も違いますし、結局自分自身の考え方、感じ方なのかもしれません。ただし、他人を不幸にしてでも自分の欲望を満たそうとするのだけは感心できません。他人を不幸にする事によって手に入れられる幸せって、罪悪感がつきまっとて、結局苦しむだけのような気がします。この作品では、泉の父親が一番不幸なのかもしれません。


 

名シーン

わたしと一緒に暮らそう。

 父親の幸せそうな姿を見て何も言えなかった泉は、母親に諦めるように促しますが、母親の礼子は号泣してしまいます。母親を思う泉の気持ちと、夫に裏切られて一人になってしまった礼子の悲しみに、思わずもらい泣きしてしまいます。

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ガイド

親の気持ちも

 寅さんの甥の満男の存在感が大きくなった事によって、満男と両親の関係もクローズアップされています。思春期の子供を持つ親にとっては、共感できる要素も多いと思いますし、子供が社会人になって自立している方にとっても、昔を思い出して共感を持てる作品かもしれません。




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