１９１４年、ナイル川近くの神殿に書かれた古代文字をアメリカ人の考古学者が解読していた。その古代文字には、火・水・土・風の４元素と、その４元素に囲まれた５つ目の元素が描かれ、学者たちが解読を終えようとしたその時、宇宙人が飛来し４つの元素を彫った石を持ち去ってしまう。こうして５つの元素の謎は解き明かされないまま時が経ち、西暦２２１４年、近未来のニューヨーク、アメリカの研究所で、宇宙から飛来した謎の生命体を最新の科学で復元すると、完璧な肉体を持った美しい少女がされるが、すぐに研究所から逃亡してしまう。その少女は、元軍人で、タクシー運転手をしているコーベン・ダグラスの車に偶然飛び込むみ、彼にに助けられるが、コーベンは、その少女が地球の存亡に関わる重要な生命体であることなど、知る由も無かった・・・。

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　１９９７年フランス・アメリカ合作。監督は『グラン・ブルー』『レオン』などのリュック・ベッソン、主演は、『ティアーズ・オブ・サン』『ダイ・ハード』などのブルース・ウィリス、『ミリオンダラー・ホテル』『バイオハザード』などのミラ・ジョボビッチ。リュック・ベッソン監督が１０代の頃から構想を練っていたアイディアを１００億円という予算を投じて映画化したＳＦ超大作。

　全世界で大ヒットしたリュック・ベッソン監督の『レオン』は、この作品の制作費を稼ぐ為に製作されたといわれています。とにかくこの作品の映画化が目当てだったワケで、いかに思い入れ強い作品かという事が感じられるエピソードです。キャスティングもハリウッドでも最も存在感のあるブルース・ウィリスを起用、ミラ・ジョボビッチの人間離れしたキャラクターも魅力的です。コメディ色の強いアクション映画としてはグレードの高い作品になっていますが、『グラン・ブルー』『レオン』などの作品を観てリュック・ベッソン監督が好きになった方にとっては、ちょっと期待はずれな作品かもしれません。ＳＦ作品ですが、宇宙や科学に関しての新しいアイディアは乏しく、商業的な成功を意識しすぎての事なのかコメディ色を強くなりすぎて、人間の感情の表現が薄くなってしまい、アクションとユーモアばかりが強調され、中身の無い作品と感じてしまうかもしれません。

ろくでもない手紙さ

　個人的に、この場面は、爆笑でした。ずっと運に見放されているコーベンは、手紙が届いても無関心、次から次へと悪い知らせばかりが届くので、いいことが起こるなんて期待できなくなっています。こんな時ってあるんですよね。って言うか、私はずっとこんな気分を味わっていて、手紙も電話も一切無視して生活しています。このセリフを聞いて笑える方は、コーベンや私と同じ目にあっているんじゃないでしょうか？

 

ＷＡＲ

　男性にとっては、ミラ・ジョボビッチのセクシーなシーンも見所のひとつですが、一番印象に残るのは、地球について学習しているリールーが、ＷＡＲ（戦争）を学習する場面。人類の残虐行為の実写映像が映し出されるシーンは、思わず目を背けたくなる映像ばかり、この映像を見る限りでは、人類を救う必要なんか無い！と考えても仕方がないですよね。

 

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