2008年日本作品。監督は、『嫌われ松子の一生』の中島哲也
、出演は、アヤカ・ウィルソン、『Shall we ダンス? 』の役所広司、『ウォーターボーイズ』の妻夫木聡、『ジヌよさらば〜かむろば村へ〜 』の阿部サダヲ、『青天の霹靂 』の劇団ひとり、『グッモー・エビアン』の土屋アンナなど。CGを活用した笑いと涙のファンタジー作品。
カラフルなCGとアニメーションを活用し、個性的な豪華キャストで描くファンタジーですが、どちらかというと大人向けのギャグが中心なので、子供向けというよりは、大人向けの作品です。中島哲也監督の得意とするCGを活用した極彩色の映像美は見事ですが、ちょっと画面がうるさいというか慣れるまでは目が疲れると思います。登場人物のキャスティングは見事で、個性的なキャラクターの魅力が、ユーモアの効果を高めてくれています。特に、龍門寺を演じる大阪出身の山内圭哉さんの関西弁セリフが素晴らしく、ツッコミのタイミングも絶妙、笑いのポイントは、ほとんど山内圭哉の存在感に依存しているほどです。しかし、CGと使ったただのコメディ映画とは違います。ストーリーが進むにつれて個性的な登場人物の秘密が明かされ、クライマックスでは感動で泣けてきます。入院患者、看護婦のエピソードも暗いものが多く、こちらも大人向けの教訓が多い内容になっています。また、笑いのネタも、大人向きで、1970年代、1980年代の曲がネタになっていたりするので、大人しか楽しめないマニアックなネタには、若い人は笑えない人も多いと思います。色々な意味で大人向けのファンタジー作品なので、お子さんと一緒に鑑賞する場合は、注意が必要です。お子さんから色々と質問されると思います。
純粋無垢な人に逢って、人生が変わってしまうというパターンは結構多いかもしれませんね。私も似たような経験をしてクリスチャンになりました。最初に聖書について教えてくれた人が、あまりにも恐れも悪意も無い至福に満たされた表情をしていて、その表情に衝撃を受け、その出会いがきっかけで聖書を読むようになり、クリスチャンに。その人とは今でも一番信頼できる友人として付き合いがあります子供の純真さにも癒されますが、大人になってからも純真で善良な人の表情には特に驚かされます。ちょっとおおげさかもしれませんが、精神的に悟りの境地に入ったり信仰心や愛で心が満たされている人は、人間離れした穏やかな顔をしています。私もそんな人間になりたいと努力しています。
この世で一番悲しい生き物、欲望まみれで、裏切ったり、争ったり
まぁ本当の事かもしれませんが、これも子供に何で?って聞かれると説明するのがキツイですよね。欲望、裏切り、争いに関しては大人になれば嫌というほど経験できますから・・・。
何かみんなにしてあげたくて
こういう気持ちが一番人間らしい感情なのかもしれませんね。自分の事ばかり考えるような人は、下等動物とあまり変わりが無いような気がします。いや、もしかしたら下等動物以下かも。
生きてても何にもいいことなくて
何をやってもうまくいかない状態が何年も続くと、生きているのがイヤになってしまう事がありますが、よーく考えみれば、少しはいいこともあるはずです。いい事もあるのに、それに気が付かないだけかも。
お気に召さなくても、真実は真実でしょ
自分が信じていた事が、実は間違いだ!と知らされたら、なかなか現実を受け止められないかもしれません。高校まで進化論を学校で習って信じて生きてきて、アーサー・ケストラーの『ホロン革命』という本を読んだ時は衝撃でした。他に有力な説がないから教えているだけで、実は進化論は全く信じられるものではないという真実を知ると、世の中の常識がいかにいい加減なものかを痛感させられました。私たちが信じている事のほどんどが、ただの幻想、あるいは支配者に都合のいい嘘なのかもしれません。
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