定年退職が迫っていた刑事ジェリーは、少女が殺害された事件の被害者の母親に、絶対に犯人を逮捕すると約束する。知的障害のある男が容疑者として逮捕されたが、取調べの直後に自殺してしまい、捜査は完了するが、真犯人が他にいると確信するジェリーは、定年退職後、事件現場の近くのガソリンスタンドを買いとり、オーナーとして暮らしながらも、独自に調査を続けて行く。やがて、ガソリンスタンドの近くの食堂で働くウェイトレスのロリと、その娘クリッシーと出会い、３人で、平凡ながら幸せな日々を送っていたジェリーだったが・・・。

 画像安定装置でダビング成功！

 

２００１年アメリカ作品。『インディアン・ランナー』で衝撃の監督デビューをしたショーン・ペン監督の３作目。前作『クロッシング・ガード』に引き続き主演しているのは、ジャック・ニコルソン。その他、ショーン・ペンの妻であるロビン・ライト・ペン、『天国の日々』『ブラックホーク・ダウン』などに出演しているサム･シェパード、この作品で注目され『ブラック・ダリア』『ダークナイト』などに出演したアーロン・エッカート。さらに、ベニチオ・デル・トロ、ミッキー・ロークなども、出演しています。

　少女連続殺人事件というサイコサスペンスをテーマにした作品で、サスペンスとしてのスリルや謎解きといった要素で考えても、かなりの傑作だと思いますが、犯人を追及する老刑事の活躍というよりは、不条理な人間の運命についてのドラマとして観たほうがいいかもしれません。ショーン・ペン監督作品の中では、『インディアン・ランナー』『イントゥ・ザ･ワイルド』のようなメッセージ性はありませんが、登場人物の感情の描写が素晴らしく、サイコサスペンスというには、あまりにも切なく悲しい感動的なドラマになっています。ショーン･パンが、ジャック･ニコルソンと仕事をする為に脚本を書いたというだけあってジャック･ニコルソンの名演が強烈な印象を残しますが、ハッピーエンドを楽しめる作品ではなく、唖然とするような結末が用意されているので、落ち込みたくない人にはオススメできません。

人間の運命。
　
　ＤＶＤに収録されているインタビューで、『人間の運命について描きたかった』とショーン・ペンが語っていましたが、この作品のように、生きている間に起こる出来事は、すべてがスッキリとした形で終わるわけではありません。汚職をしていた政治家が逮捕されないまま死ぬ事もありますし、生まれたばかりで、何の罪もない子供でも殺されてしまう事もあります。この映画のエンディングには納得できない方も多いかもしれませんが、実際のところ、こういうケースも多いのかもしれません。映画のタイトルはプレッジ＝約束ですが、主人公の刑事は、定年退職により、刑事としての自分の存在価値を失いそうになりますが、被害者の母親との約束を言い訳に、自分の存在価値を守ろうとして人を利用し、その報いを受ける事になります。不条理を描いているようなドラマであり、因果応報とも考えられます。個人的な話ですが、私の父親が、こういうタイプです。自分のプライド、存在価値を守る為に仕事を優先し、家族を犠牲にして多くを失っていますが、本人はその事に気付いていないようです。死ぬまで気付かないなら、それも運命なのかもしれません。

いい子が死ぬと天使がやってきて・・・

　世の中には、あまりにも不条理な事が多く、人知が及ばない出来事というか、とても因果応報では説明のつかない事件も多く起きています。この作品で描かれているような、罪の無い子供が犠牲になる事件も後を絶ちません。こんな事件には絶望的な気分になってしまいますが、この作品で引用されているアンデルセンの天使の物語のように、善良な魂には、天使がやってきて願いを叶えてくれる、そう信じたいですね。

親指姫

　ジェリーが、クリシーに親指姫の物語を読んであげるシーンでは、親指姫の不幸な境遇と、暴力的な夫に怯えて暮らすロリの人生が重なります。親指姫を助けに来るツバメのように、ロリとクリシーにやさしく接してくれるジェリーを観て、ロリが涙を流す場面には、思わずもらい泣きしてしまいます。

映画見るなら　⇒スカパー！おまかせプラン

　《　検索用　》

ジャック・ニコルソン
ロビン・ライト・ペン
サム・シェパード
ベニチオ・デル・トロ
アーロン・エッカート
ミッキー・ローク

 

 

毎月しっかり副収入！会社を辞めて本業も夢じゃない
アフィリエイトをはじめるなら『Webノウハウ講座』

このサイトは、正規パートナーサイトなので
【 ギフトナンバー「w10241」 】と入力して
このサイトから申し込めば、１０％オフとお得です。

アフィリエイトで稼ぎたい方は、いますぐクリック！！