ダイアナとデイヴィッド夫妻は仕事も順調で幸せに暮らしていたが、景気が悪化して財産を失ってしまい、一攫千金を狙ってラスベガスに向かう。カジノでは、最初はツキに恵まれていたが、結局二人は全財産をすってしまい途方にくれていた。ちょうど、同じカジノに億万長者のジョンが来ていたが、ダイアナにひと目惚れした彼は、ダイアナと一夜を過ごさせてくれるなら、１００万ドルを支払うと提案する。金持ちの横暴としか思えない発言に二人は激怒するが、現実問題として破産寸前の二人にとっては、魅力的な話であり、結局、そのオファーを受けて、ジョンはダイアナと一夜を過ごすことになる・・・。

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　１９９３年アメリカ作品。監督は『ナイン・ハーフ』『危険な情事』などのエイドリアン・ライン、主演は『セント・エルモス・ファイアー』『ボビー』などのデミ・ムーア、『心の指紋』『シン･レッド･ライン』などのウディ・ハレルソン、そして、『明日に向かって撃て！』『追憶』などの作品に出演し、監督としても有名なロバート・レッドフォード。金を取るか愛を取るかというテーマをエイドリアン・ライン監督の独特の官能美で描いた秀作。デミ・ムーアのセンスのいいファッションにも注目！

　金か？愛か？よくあるテーマですが、この作品に出てくる金持ちは、金の亡者で血も涙もないというタイプではなく、金に物を言わせてダイアナを手に入れようとしますが、その愛情は本物です。こうなると、女性の立場からすると悩むのではないでしょうか？そして、大金持ちであろうとなかろうと、心に残る初恋の思い出や、思いを告げられなかった後悔などの恋愛感情は、多くの人が共感できると思います。女性にとってはハイセンスなデミ・ムーアのファッションも見所の一つですし、男性にとっては、エイドリアン・ライン監督の官能的な映像美で描かれるデミ・ムーアのヌードも魅力的な作品だと思います。

もう２度と後悔したくない・・・

　ロバート・レッドフォード演じる富豪のジョンは、恋をした相手に思いを告げられなかった事をずっと後悔しています。ＴＶのＣＭにもありましたが、あんな事するんじゃなかったという後悔より、勇気がなくてできなかった事の方が、強い後悔が残るそうです。あの時告白していれば・・・、そんな思いは、かなり多くの方が経験しているのではないでしょうか？この作品でも最も印象に残ったのは、そんな感情を思い出させてくれたジョンの告白でした。

 

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デミ・ムーア
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