１９０３年イギリスのロンドン、劇作家のジェームズ・バリは、新作の評判が最悪で、気分転換に、公園へ散歩に出かける。ジェームズは、その公園で、シルヴィアと、彼女の４人の息子に出会って仲良くなり、４人の子供たちと遊ぶ事によって想像力が刺激され、新作の原動力となっていった。ジェームズは、新作『ピーター・パン』を大成功させるが、シルヴィアが病を患ってしまい・・・。

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　２００４年イギリス･アメリカ合作。監督は『チョコレート』『ステイ』などのマーク・フォスター、出演は『タイタニック』のケイト・ウィンスレット、『ギルバート・グレイプ』『ショコラ』などのジョニー・デップ。『ピーター・パン』の作者ジェームズ・バリと、『ピーター・パン』のモデルとなった少年とその家族の交流を描いた感動作。

　なぜかボロボロに泣いてしまう作品です。個人的には、この作品に出てくるような、働きもせず人の悪口ばかり言っている気取った上流階級の人間が大嫌いなので、正直イライラするシーンも多いんですが、純真な子供と主人公のふれあいは、私たちが失ってしまったものを思い出させてくれますし、想像力や信じることの重要性を教えてくれます。映画のクライマックスシーンで泣いてしまうのは、多分、失ってしまったものがあまりにも多い事を痛感させられるからでしょう。この作品を観て泣ける人は、大人になり、世の中の現実に直面して、おとぎ話どころか人間さえ信じられなくなり、汚れてしまった自分が悲しくて仕方がないからかもしれません。でも、この作品を観て泣いた後には、涙で汚れを洗い流せるかもしれません。

大人の嘘にはウンザリだ

　子供の頃を思い出させてくれるセリフです。子供の頃は、約束は必ず守ってくれると信じていますし、約束してもらった事に期待し、想像力をふくらませて楽しみにしているものです。でも、子供相手の約束だからと、簡単に約束を破られると、期待が大きかった分失望も大きく、大人が信じられなくなってしまいます。こんな事がきっかけになって、子供は信じることが出来なくなってしまうんですよね。

信じるんだ、疑ってはいけない！

　何よりも重要なメッセージは、やはり信じる事！。大人になると、『現実的になれ』『そんなの無理に決まってる』などなど、否定的な意見や、忠告にさらされ、自分自身を信じる事さえ難しくなってしまいます。でも、夢を実現させる人、人に夢を与えられる人は、他人に笑われようと、非難されようと、ずっと自分と、自分の夢を信じ続けています。

 

ピーター・パン

ほとんどの方が『ピーター・パン』を知っていると思いますが、もし、まだ読んだことが無い、観たことが無いという方には、２００３年に映画化された作品がオススメです。最新のＣＧを効果的に使い、原作の魅力を充分に楽しめる作品になっています。

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