１９４７年、銀行の副頭取だったアンディ・デュフレーンは、妻とその愛人を射殺した罪でショーシャンク刑務所に収監される。入獄したばかりのアンディは、誰とも口をきかなかったが、調達屋のレッドにロックハンマーの調達を依頼してから、レッドとその仲間の囚人たちと親しくなる。ある日、銀行家としての知識を生かしてハドレー刑務主任の相続問題の相談に乗った事がキッカケになり、刑務所の中で、看守たちの申告や、預金貯蓄のアドバイスをするようになり、所長の会計士として働くようになったアンディは、刑務所内で図書係りとして働くようになる。アンディの努力で、蔵書も増え、立派な図書館になったが、それだけでなく、刑務所の囚人に高校卒業の資格を取れるように教育をはじめる。だが、アンディが熱心に勉強を教えていたトミーという囚人から、アンディの妻と愛人を殺害した真犯人の情報を知ってしまい・・・。

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　１９９４年アメリカ作品。ホラー小説家のスティーブン・キングの原作をフランク・ダラボンが監督と脚色を担当して映画化。主演は『ミスティック・リバー』でアカデミー賞を獲得したティム・ロビンス、『セブン』『バットマン・ビギンズ』などのモーガン・フリーマン。１９９５年キネマ旬報外国映画作品賞に選ばれた名作です。

　世界中の映画ファン、プロの映画関係者に絶大な人気のあるフランク・ダラボン監督の初監督作品。『フォレスト・ガンプ』『パルプ・フィクション』などの話題作と同じ年に公開された為、公開当時は興行的に成功しませんでしたが、アカデミー賞主要7部門にノミネートされるなど、いまや伝説的な名作として知られています。無実の罪で投獄され、男色の囚人にレイプされるなど、最悪の状況でも、自分の価値観、生き方を失わず、自分の知識を生かして刑務所の環境を変えていくアンディの生き方には、多くの人が前向きに生きて行く勇気を教えられたと思います。どんな状況でも、誰にも奪えないものがある！という言葉は、苦境に生きる人にとっては、最高のプレゼントだと思います。

人助けだよ

　インテリであるというだけでなく、しっかりと自分の世界を持ち、人の考えや価値観に流されないアンディは、刑務所の中でも異質な存在感があります。しかも、銀行家としての知識を惜しみなく他人の為に使い、見返りを求めないアンディに、囚人仲間や、看守も絶大な信頼を寄せます。アンディが教養を鼻にかけたり、有利な立場を利用して私利私欲に走っていたら、囚人仲間も、看守も目の敵にしたかもしれませんが、知性があるだけでなく人間的な魅力のあるからこそ、人々に好かれる存在になれるんでしょうね。

しだいに慣れ、長い年月の間に頼るようになる

　刑務所だけでなく職場に関しても同じ事が言えるかもしれません。その職場や仕事内容が大嫌いでも長年していると慣れてしまい、その仕事の収入に頼る生活になり、やがて嫌いな仕事でも辞められなくなってしまう。そして後悔しながら残りの人生を生きることｊになる。本当に嫌いな仕事や職場なら、こんな風になる前に辞めた方がいいでしょう。

救いはこの中に

　本作では事件の幕引きの小道具として聖書が使われたいますが、希望を失わずに生きていくには聖書の言葉も役に立ちます。私も今はクリスチャンになり、聖書の力で生きる希望を見出す事ができました。この作品を観て希望を見出す人も多いと思いますが、絶望的な気分になっている人には聖書を読むことをオススメします。

 

 

原作はスティーブン・キング

　この作品はホラー映画ではありませんが、ホラー小説が有名なスティーブン・キングの小説は、本当にストーリーが面白いので、この作品の他にも、数々の映画の原作として採用されています。フランク・ダラボン監督も、スティーブン・キングの原作がお気に入りのようで、この作品以外にも、『グリーン・マイル』『ミスト』で、スティーブン・キングの原作を元に監督をしています。その他にも、『キャリー』『シャイニング』『ペット・セメタリー』『ドリーム・キャッチャー』などの作品も映画化されています。

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