アメリカ人よりアメリカ的なカナダのバンド
カナダ出身のハードロック・バンド。1973年、ランディ・バックマン(G・Vo)、C.F.ターナー(B・Vo)、ティム・バックマン(G)
ロビー・バックマン(Vo)の4人で、アルバム『バックマン・ターナー・オーバードライブ』でデビュー。セカンドアルバム『B・T・O・U』からのシングル『テイキン・ケア・オブ・ビジネス』が全米で12位となるヒットを記録し、サードアルバム『ノット・フラジャイル』は全米ナンバー1ヒットとなり、70年代のアメリカを代表するバンドの一つとなりますが、ポップな曲が大ヒットし、バンドの音楽性がポップ路線になっていることを嫌って、リーダーのランディ・バックマンが脱退。新メンバーを加えて活動を続けましたが、発表したアルバムは大ヒットには至らず、解散してしまいます。80年代になって再結成し、日本のMTVでも、VJを努めていたセーラさんが強烈にプッシュしていましたが、日本では、ほとんど話題にならず、その後メンバーチェンジを繰り返しながら活動していたようですが、残念ながら、ごく一部の熱心なファン以外には、忘れられた存在になってしまっています。
ザ・バンドとは音楽性が全く違いますが、カナダ出身にも関わらず、アメリカ人よりアメリカ的なサウンドという点で共通しています。バックマン・ターナー・オーヴァードライブのサウンドは、初期のZZトップのような骨太なサザンロックで、腰の据わったギターのリフと、思いビートを基本に、これぞアメリカ!と言った感じの大陸的なスケールの大きなサウンドで、アメリカ人の心を掴んだようです。ルックス的にも、ZZトップのような、むさ苦しいヒゲ面で、これぞアメリカの男!という凄みがありました。彼らの大ヒット曲である『テイキン・ケア・オブ・ビジネス』は、映画『リプレイスメント』『エニイ・ギブン・サンデー』『ロック・ユー!』などの映画でも使用され、アメリカでの人気の強さがうかがわれます。今、アメリカでも、こういうタイプのバンドは、ほとんどいなくなってしまっているので、また活躍してもらいたいものです。
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