ハードロックとオカルト
1970年にオジー・オズボーン(Vo)、トニー・アイオミ(G)、ジーザーー・バトラー(B)、ビル・ワード(Ds)の4人のメンバーでデビューしたイギリスのハードロック・バンド。デビューアルバムを13日の金曜日に発売し、オカルト、悪魔的なイメージで独特のハードロックを演奏するバンドで、後のハードロック、ヘヴィメタル系バンドの悪魔的なイメージを作った最初のバンドと言えます。レッド・ツェッペリンやディープ・パープルなどと比較、評価されることも多いですが、演奏力という面では、ちょっと厳しい部分があります。
デビュー当時のヴォーカルはオジー・オズボーンでしたが、1979年に脱退してソロで成功した為、元レインボーのヴォーカリスト、ロニー・ジェイムス・ディオが加入し、活動を続けますが、その後もバンドのメンバーが安定せず、元ディープ・パープルのイアン・ギランやグレン・ヒューズなどがヴォーカリストとして加入して活動を続けた時期もあります。オリジナルメンバーでは、トニー・アイオミだけが、ずっとブラック・サバスのメンバーとして在籍していましたが、健康面に問題があったのかジーザー・バトラー、ビル・ワードの二人は参加、脱退を繰り返していてリズムセクションのメンバーも安定せず、一時期ジェフ・ベック・グループ、レインボーなどで有名なコージー・パウエルがドラムを担当していた時期もあります。1997年にはオリジナル・メンバーで復活し、ライブツアーを行いましたが、ソロアーティストとしてアメリカで大成功を収めていたオジー・オズボーンは、他のメンバーほどブラック・サバスに対する執着がないようで、現在はソロ活動をしているようです。
オカルトをイメージした暗い曲が多いのでアメリカでの人気はイマイチのようですが、ハードロックのイメージを邪悪なキャラクターと結びつけた最初のバンドである事や、近年のデスメタルブームによって、オカルト的なサウンドメイクが再評価されているようです。ガンズン・ローゼズのアクセル・ローズも、ブラック・サバスの曲をピアノで弾き語りしていました。ハードロック系のギタリストとしては、トニー・アイオミのギターテクニックは評価できませんが、不器用さが幸いして、シンプルでハードロック向きギターのリフを多く残しています。昔のインタビュー記事で、ライブで演奏中に悪魔に襲われない様に、ギターのフレットに十字架のデザインを入れている、という発言を読んだ事がありますが、ホントなんでしょうか?まぁ、宣伝のひとつなんでしょうけど。
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