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セイ・ユー・ウィル
Say
You Will
1. ホワッツ・ザ・ワールド・カミング・トゥ
2. ムロウ
3. イルーム(9-11)
4. スローン・ダウン
5. ミランダ
6. レッド・ローヴァー
7. セイ・ユー・ウィル
8. ピース・キーパー
9. カム
10. スマイル・アット・ユー
11. ランニング・スルー・ザ・ガーデン
12. シルヴァー・ガール・フィーチャリング・シェリル・クロウ
13. スティール・ユア・ハート・アウェイ
14. ブリード・トゥ・ラヴ・ハー
15. エヴリバディ・ファインズ・アウト
16. デスティニー・ルールズ
17. セイ・グッドバイ
18. グッドバイ・ベイビー
1. What's the World Coming To
2. Murrow Turning Over in His Grave
3. Illume
4. Thrown Down
5. Miranda
6. Red Rover
7. Say You Will
8. Peacekeeper
9. Come
10. Smile at You
11. Running Through the Garden
12. Silver Girl
13. Steal Your Heart Away
14. Bleed to Love Her
15. Everybody Finds Out
16. Destiny Rules
17. Say Goodbye
18. Goodbye Baby
奇跡の復活!
2003年発売、フリートウッド・マック 全盛期のメンバー4人が集まって製作された15年ぶりのスタジオレコーディングアルバム。全米チャートで最高位3位まで上昇し、ゴールドディスクを獲得。キーボード兼ヴォーカルのクリスティン・マクヴィーがゲスト参加のみで、彼女の曲が収録されていないのは残念ですが、全盛期を思わせるようなポップな曲が満載で、フリートウッド・マック の完全復活をアピールするような名盤です。
『ファンタスティック・マック 』『噂 』などのミリオンセラーアルバムを発売し、ロックファンを魅了し続けたフリートウッド・マック も、リンジー・バッキンガム の脱退により一気に人気が落ちてしまい、もやは、全盛期のようなアルバムは期待できないとあきらめかけていたフリートウッド・マック のファンにとって、このアルバムは嬉しい衝撃だったと思います。全盛期のようなという形容が失礼に感じてしまうほど、音楽的に進化し続けているリンジー・バッキンガム 、スティービー・ニックス の音楽的な才能がぎっしりと詰め込まれたアルバムで、ミック・フリートウッド、ジョン・マクヴィーのリズムセクションも、全盛期の頃よりも躍動感のあるビートでサポートしています。
やはり残念なのは、クリスティン・マクヴィーが歌う曲が収録されていないという事です。フリートウッド・マック の魅力は、リンジー・バッキンガム 、スティービー・ニックス 、クリスティン・マクヴィーという、それぞれ個性的なソングライター兼ヴォーカリストの曲を楽しめる事ですが、スティービー・ニックス より女性的でやわらかい感性のあるクリスティン・マクヴィーの新曲を楽しみにしていたファンも多かったと思います。しかし、クリスティン・マクヴィーの不在で、プレッシャーのかかったスティービー・ニックス 、リンジー・バッキンガム が、彼らの持てる音楽的才能を出し切ったんじゃないかと思うほど優秀な曲を提供し、ミック・フリートウッド、ジョン・マクヴィーのリズムセクションに支えられて、極上のマック・サウンドを生み出してくれました。特にリンジー・バッキンガム の幅広い音楽的な才能には驚かされます。彼らしいカントリーフィーリングの強いギターサウンドはもちろんですが、ハードロック的なアプローチから、プログレのアーティストもビックリするような独創的な空間表現力まで、これまでの彼のキャリアの集大成とも言えるアレンジで、フリートウッド・マック には、リンジー・バッキンガム がいないとダメなんだ!という事を痛感させてくれるような活躍を見せています。昔活躍したアーティストの再結成には、ガッカリさせられる事の方が多いので、このフリートウッド・マック のアルバムにも期待していませんでしたが、クリスティン・マクヴィーの曲が収録されていないにも関わらず、『タスク』の頃のようなイマジネーションの爆発が感じられる名盤になっています。2000年以降に再結成を果たしたアーティストのアルバムとしては、これがベストかもしれません。クリスティンの不在を嘆くファンの方の気持ちを察して★4つですが、内容的には、ベストな仕上がりのアルバムだと思います。
■ ピース・キーパー ■
このアルバムの中では比較的シンプルなアレンジの曲ですが、『噂 』の頃に発表されていてもおかしくないような美しいメロディが印象に残ります。リンジー・バッキンガム とスティービー・ニックス のヴォーカルが重なった時の独特のフィーリングもいいですね。
■アナログレコード は、まだ買えます。OTAIRECORD で探しましょう!
DVDオーディオ でも発売!
近年、高音質ソフトとして話題になったDVDオーディオ でも発売されました。DVDオーディオ では、通常のステレオ2chの音源と、マルチチャンネル5.1chの音源が収録されていて、5.1chでは、360度音に囲まれるような立体感のある音場を楽しめます。昔の名盤のDVDオーディオ は、発売時にカットされた音源を復活させて音に厚みが出ているものも多いですが、このアルバムは、新作の段階で5.1ch処理されている為、より立体感が強く、5.1chを想定したような豊かな音が楽しめます。ボーナス映像などは収録されていませんが、5.1chシステムを持っている方なら、DVDオーディオ がオススメです。
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