最初の歌姫
フリートウッド・マックのヴォーカリストとして有名なスティービー・ニックスですが、ソロアーティストとしても、フリートウッド・マックのメンバーの中で、一番成功しています。マライア・キャリー、マドンナなど、歌姫と称される女性アーティストは多数いますが、最初に歌姫と呼ばれたのは、スティービーだと思います。ステージ衣装もお姫様を思わせるヒラヒラした衣装が多く、ルックス的に歌姫と呼ぶには一番ふさわしいアーティストではないでしょうか。
リンジー・バッキンガムとコンビを組んだ、バッキンガム・ニックスでデビュー。その後、リンジーと共にフリートウッド・マックに加入し、『ファンタスティック・マック』『噂』などの名盤に貢献。恋人であったリンジー・バッキンガムとの不仲から、フリートウッド・マックのアルバム構成に不満を持ち、ソロ・アルバム『ベラ・ドンナ』を発表。大ヒットを記録し、ロイ・ビタン、ワディ・ワクテル、ラス・カンケルらをサポートバンドに、ライブツアーも大成功に収め、ソロ・アーティストとしての地位を確立します。
泣き虫スティービー
フリートウッド・マックでも、ソロ活動でもライブパフォーマンスには定評があり、観客とのコミュニケーションを大切にする彼女のライブでは、花束やプレゼントを渡そうとファンがステージに前に押し寄せます。そんなファンの気持ちに感動しステージで涙ぐむシーンも多く、感動的なライブが多いのも彼女の魅力です。その人柄のせいでしょうか、プロのミュージシャンとの親交も多く、ソロアルバムには、トム・ペティ、ドン・ヘンリーなども参加しています。また、ステージでは、バックバンドのメンバーとフレンドリーな雰囲気でパフォーマンスを楽しんでいます。