ありえない組み合わせ!
1985年、人気絶頂だったデュラン・デュランのメンバー、ジョン・テイラ(B)ーとアンディ・テイラー(G)、シックのドラマーだったトニー・トンプソン、そして、ブルーアイド・ソウルの実力派ヴォーカリストロバート・パーマーの4人よって結成されたプロジェクトバンド。
ロバート・パーマーのデビュー当時からの大ファンだったジョン・テイラーが、共演を熱望して実現したバンドですが、このプロジェクトのおかげで、ロバート・パーマーは一躍有名になりました。実力派ヴォーカリストにも関わらず、知名度がイマイチだったロバート・パーマーとしては、ブレイクのキッカケとなったバンドであり、同様に、ドラマーのトニー・トンプソンも、実力派ドラマーとしては、あまり知名度が高くなかったので、その実力と圧倒的なパワーを世界にアピールする場になりました。また、デュラン・デュランのバンド活動では、ギタリストとしての存在感をアピールする事ができなかったアンディ・テイラーも、ここぞとばかりに、弾きまくり、ソロ・アーティストとしての成功への足がかりとしています。
バーナード・エドワーズの先進的なプロデュースにより、完成度の高いアルバムを製作、T・レックスのカヴァー曲『ゲット・イット・オン』などの大ヒットもあり、予想以上の大成功を収めます。アルバム1枚を発表後、ロバート・パーマーは、ツアーには不参加でしたが、ヴォーカルに代役のマイケル・デ・バレスを加えコンサートツアーも行いました。80年代の大ヒットテレビシリーズ『マイアミ・バイス』にも出演していました。1996年にジョン・テイラー(B)を除く3人のメンバーに、1作目でプロデューサーを担当したバーナード・エドワーズをベーシストにして再結成、『リヴィング・イン・フィアー』を発表。ヴォーカリストのロバート・パーマーと、ドラマーのトニー・トンプソンは2003年に他界。プロデューサー、ベーシストだったバーナード・エドワーズも1996年に他界してしまいました。