トニー・トンプソン、バーナード・エドワーズが参加！

　その実力の割には、知名度がいまひとつだったロバート・パーマーですが、パワーステーションへの参加で一躍脚光を浴び、このアルバムから『恋におぼれて』の大ヒットにより、名実共にソウルヴォーカリストとして頂点に立ちました。パワーステーションで共演したトニー・トンプソン、バーナード・エドワーズ、アンディ・テイラーが参加して、ロック色の強くなったアルバムですが、１曲目の『リップタイド』、５曲目の『心への愛』では、ジャズやスタンダードも歌いこなせる実力を示しています。

　いきなり１曲目の『リップタイド』が、スタンダード風の曲なので、パワー･ステーションを聴いてロバート・パーマーのファンになった方は、かなり焦ると思いますが、２曲目『ハイパーアクティブ 』の強烈なビートから、ファンク、ロック的なノリのいいビートで、ドライブ感あふれる楽曲を堪能できます。７曲目『フレッシュ・ウンド 』では、ギターのリフを強調したハードロック的なアレンジで、ロバート・パーマーの音楽性の広さ、柔軟性に驚かされます。全体的に強烈なリズムでダンスミュージックとしても楽しめるアルバムですが、ロバート・パーマーのヴォーカリストとしての才能をじっくりと楽しめる傑作に仕上がっていると思います。

　このアルバムではバーナード・エドワーズがプロデュースを担当しているので、アルバムの音質が飛躍的に向上しています。個々の楽器の音質、潤い、広がりのあるヴォーカルなど、今聴いても、全く古さを感じさせないサウンドで、音質的にも最高水準のアルバムになっています。このアルバムと比べてしまうと、パワーステーションのアルバムが古臭く感じてしまうほどです。

■　 恋におぼれて 　■

ロバート・パーマーの最大のヒット曲となった名曲ですが、ＰＶも有名になりました。黒のボディコン姿で真っ赤なルージュの女性バックバンドがビートに合わせて体をくねらせ、その中心でダンディなロバート・パーマーが歌うシンプルなアイディアですが、８０年代のＰＶの代表的な作品となりました。

アナログレコードは、まだ買えます。楽天で探しましょう！

大ヒットした『恋におぼれて』は、 ヴァン・ヘイレンもライブで演奏するなど、８０年代のロックの名曲を語る上で欠かす事のできない曲になっています。８０年代のヒット曲を集めたオムニバスアルバムなどに収録されているので、ロバート・パーマーのファンでなくても一度は聴いた事があるのではないでしょうか。

◆購入ガイド◆

USENが提供する音楽ダウンロードサービス、まずは無料試聴を。
【OnGen USEN MUSIC SERVER】

宅配DVDレンタルサービス【TSUTAYA DISCAS】
☆月額2,079円でＤＶＤ＆ＣＤが借り放題!!☆
★無料お試しキャンペーン実施中!!★

アーティスト・オフィシャル・グッズならＰＧＳ音楽市場
ニルヴァーナ、レッチリ、ローリングストーンズなどロックＴシャツ、ロックグッズ50,000点