2007年日本映画。監督は、、『永遠の0』の山崎貴。出演は、『クライマーズ・ハイ』の堤真一、『ねらわれた学園』の薬師丸博子、『ゴールデン・スランバー』の吉岡秀隆、『ラスト・サムライ』の小雪など。昭和30年代の東京の下町を舞台とし、夕日町三丁目に暮らす人々の暖かな交流を描いた名作『ALWAYS
三丁目の夕日』の続編。
大ヒットした作品の続編を製作して失敗するパターンはよくありますが、この作品は例外で、大ヒットしただけでなく内容も1作目以上に素晴らしい仕上がりです。1作目のキャストをそのまま起用しているので、物語のつながりに違和感が全くありませんし、前作以上に人間味溢れるドラマ、エピソードが盛り込まれていて、1作目よりも笑って泣ける名作になっています。日本アカデミー賞をはじめ映画賞を多数独占し、前作同様に評論家からも高い評価を得ています。1作目が大ヒットしたので、かなりのプレッシャーの中で製作されたと思いますが、凄いですね。傑作です。ストーリーは、1作目で完結しなかった物語を補足している部分と新たな登場人物の物語をうまく組み合わせ、様々なケースでの人間の生き方に焦点が当てられていて、単なるお涙頂戴のっストーリーでは終わらせず、深遠なテーマも組み込まれています。そういう意味では、前作以上に深みのある作品で、特に年配の方には共感できる要素の多い作品だと思います。できれば、何度も何度も鑑賞して、登場人物一人ひとりの人生観をたっぷり楽しむのがベストでしょう。日本映画史のトップ10に入れたい名作です。
前作では、堀北真希さんが演じる六子の成長にも焦点が当てられていましたが、この作品の主人公はズバリ、茶川とひろみです。前作で、離れてしまった二人の物語を中心にしたラブストーリーとして楽しめる作品です。恋愛映画として秀逸なだけでなく、サイドストーリーにも魅力のある作品で、戦争で生き残った人間が、死んだ友を想う気持ち、生き残った自分の幸せに罪悪感を感じてしまう複雑な心境、更に、昔の恋人と再会して気持ちが揺れながらも、夫との夫婦生活を愛おしく大切に想う妻の姿などにも感動させられます。この映画は、年配の方なら自分の人生と重ね合わせて色々と考えさせられる作品じゃないかと思います。娯楽作品として楽しめるだけではなく、自分の人生の今までの選択を回顧する機会をあたえてくれる貴重な作品としても価値があります。私も今は離婚して独り者ですが、妻との15年の生活は決して悪いものではなかったと、とても楽しい時間を共有できたと思えるようになりました。一緒に暮らした年月はずっと記憶に残りますから。この作品を観ると、そんな事を必ず思い出します。
今、行かなきゃ、一生会えなくなる事だってある
人間は全知全能では無いので、明日何が起きるか分かりませんし、自分以外の人の考えを知る事も出来ません。いつでも会えると思っていた人が、何らかの事情でいなくなったりするかもしれませんし、誰かがあなたに会いたがっているのに気づけないこともあるでしょう。だから、出来る限り愛する人、親しい人には会いに生きましょう。会えなくなってしまって最後に会ったのがいつだったかも思い出せないような日が来る前に。
人って一生懸命努力せば、必ずいいことがあるんだな
努力しても報われない、全てがムダに思えるような事が多い世の中ですが、結果やご褒美がすぐにやって来ない場合も多いような気がします。努力はきっと報われますよ。
誰に隣にいて欲しい?
最高に幸せな気分の時、逆に、辛い事があって落ち込んでいる時にも、最愛の人にそばに居て欲しいですよね。自分にとって一番隣にいて欲しいのは誰なんだろうと考えて、思い浮かぶのが最愛の人でしょうね。最愛の人がそばにいてくれる、それが最高の幸せだと思います。
悪いことばかりじゃなかったようだ
失業したり、財産を失ったり、病気をしたり、フラれたり、人生には多くのトラブルが起こりますが、もしかしたら、そのトラブルは、もっと最悪の事態を回避する為に起きているのかもしれません。そのトラブルによって何かを学べたり、得られる事もきっとあるはず、そう考えれば、トラブルも悪いことばかりじゃないですよね。