2010年日本作品。監督は『アヒルと鴨のコインロッカー』の中村義洋、出演は、『クライマーズ・ハイ』の堺雅人、『黄泉がえり』の竹内結子、『ALWAYS三丁目の夕日』の吉岡秀隆、『晴天の霹靂』の劇団ひとりなど。暗殺事件の犯人として指名手配された男が、逃亡しながらも自分の無実を証明しようとする姿を描いたアクション映画。
暗殺犯に仕立てられた男の逃亡を描いたアクション作品ですが、冤罪による苦悩などの暗い雰囲気は抑えられていて、コメディ要素が強めになっているので、陰謀をテーマにした作品にしては娯楽作品として楽しめるように工夫されています。出演者も豪華ですが、主演キャストだけでなく、伊東四郎さんや、木内みどりさんなど存在感のあるベテラン出演者の名演により重厚感の感動のドラマになっていますし、ちょっと恋愛も楽しめるお得な作品です。そして、ケネディ大統領暗殺事件の犯人のオズワルドを例にあげて陰謀のセオリーを展開し、陰謀論に詳しい人にも興味深いネタが随所に仕込まれていますし、さりげなくマスコミ批判のセリフもあります。政治に興味の無い人にもコメディ色の娯楽作品として楽しめますし、陰謀のパロディというブラックユーモア作品としても秀逸です。
実は、私の大学の卒論のテーマがケネディ暗殺についてだったので、個人的に色々と調べたり研究したりしていて、こういうテーマの作品には特別な思い入れがあります。この作品の中でもちょっとだけ説明されていますが、オズワルドという男性が単独犯として事件後に逮捕されて、その後に射殺されていまい口封じされました。ケネディ大統領が暗殺された時の、まるで事前に事件を知っていていたような警察の不審な動き、イメージ作りの為の下準備、隠蔽工作の方法などが、この映画で再現されています。娯楽作品なので、あまり難しく考える必要はありませんが、誰かが暗殺された場合、その後で、一番得をしたのは誰かと考えれば黒幕が分かるというセオリーも、ちょっとだけヒントとして仕込まれていますし、ケネディ暗殺事件に感心のある人にも楽しめる内容になっています。ケネディ大統領暗殺事件の証拠の開示は、国家の安全を脅かす恐れがあるとして限定されています。多分、闇にj葬り去られてしまうでしょうね。ケネディ大統領暗殺に関しては、『ダラスの熱い日』『JFK』などの作品があります。興味のある方は是非!
ザッツ 監視社会
電話の盗聴、監視カメラによる行動の監視が当たり前になった世の中では、個人のプライバシーは無いに等しいと思います。盗聴とかは気分悪いですけど、携帯電話やスマホで写真や動画の撮影が誰でもできる時代なので、逆に監視して証拠を残す事も可能です。
脱アメリカ
暗殺された首相の演説シーンでのセリフですが、アメリカ主導の政治から脱却しようとする政治家はなぜか短命内閣が多く、早死にしてしまいます。逆にアメリカにべったりの政策をしてきた政治家は長生きしているような気がします。
言うの遅いよ
女性は大体は男性よりも繊細で敏感です。口に出さなくても雰囲気で自分に対する好意は感じ取れるみたいですね。好意を感じているのに、なかなか告白してくれない男性に女性はイライラしているそうです。男性の皆さんは、グズグズしないで早めに告白しましょう。女性はいつまでも待ってはくれません。手遅れにならないうちに行動しましょう!
お前らの仕事は人の人生を台無しにするかもしれない
真偽も分からずに一方的な報道をすると、人の名誉を傷つけプライバシーを侵害してしまいます。このセリフはマスコミに対しての警告でしょうね。