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CDが105円から

男はつらいよ・知床慕情
 
シリーズ38作(1987年)

●監督
山田洋次

●キャスト
渥美清
倍賞千恵子

三船敏郎
竹下景子

■ ストーリー ■


 寅さんは、北海道の知床を旅している時に、妻を亡くし一人暮らしをする獣医の順吉と知り合い、順吉の家に世話になることになる。頑固な変わり者で、近所の人に嫌われていた順吉だったが 近所に住む居酒屋の女主人の悦子は、一人暮らしの順吉の身の回りの世話をしてくれて、順吉も悦子に惚れていたが、頑固で不器用な順吉は、悦子に対して素直に気持ちを表現できなかった。そこへ順吉の娘りん子が、突然東京から帰ってきて、寅さんと玄関で会ってしまい、寅さんは、りん子に惚れてしまう・・・。

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■ レビュー ■

 

 1987年日本映画。監督は『学校』『息子』『幸福の黄色いハンカチ』の山田洋次。出演は、渥美清、倍賞千恵子などレギュラー出演者の他、『七人の侍』の三船敏郎、『男はつらいよ 口笛を吹く寅次郎』の竹下景子など。日本を代表する長寿シリーズ『男はつらいよ』の第38作。

 『男はつらいよ』シリーズの中で最高傑作と言われている名作です。お馴染みの寅やのメンバーに、タコ社長の娘役の美保純、後期のシリーズの常連となるイッセー尾形、日本を代表する名女優である、竹下景子、淡路恵子、そして、世界的な大スターである三船敏郎が出演と、豪華な出演者で、ストーリーも豪華ラインナップにふさわしい感動作になっています。やはり、日本を代表する三船敏郎と渥美清の共演が最大の見所で、主演の渥美清と同じか、それ以上の存在感で深い感動を与えてくれる三船敏郎の存在感はさすがです。また、北海道の美しい風景は、この世の楽園と言ってもいいほどの美しさで、癒されると同時に悲しくなるほど感動的です。そして、農業で生活する事の難しさ、家畜を経済動物としか考えない現代人への批判など、社会的な問題点も描かれているので、感動作としてだけでなく社会派作品としても優秀な作品です。豪華な出演者、北海道の美しい映像、感動的なストーリーなど、完璧な作品ですが、この作品を一番最初に観てしまうと、他のシリーズ作品に物足りなさを感じてしまう可能性が高いので、これから『男はつらいよ』シリーズを楽しもうと考えている方は、最後に観た方がいいかもしれません。

 とにかく北海道の美しい風景が印象的な作品ですが、実際に北海道で生活するとなると、かなり大変みたいです。私は北海道に友人が多いので、北海道での生活の苦労話を聞いているので、北海道で生活する自信はありません。寒さに耐えるだけでも大変ですが、日本の農政によって離農する人も多く、なかなか仕事が見つからないというのが現状のようです。私も、一度友人に誘われて北海道への引越しを考えた事がありますが、働き口が見つからず挫折しました。北海道での暮らしに憧れている人も多いと思いますが、日本の政治が変わらない限り、大自然の中での理想の暮らしは難しいかもしれません。

あきらめちゃ、いかん

 本来なら、寅やの跡継ぎとしてしっかりしなければならない寅さんですが、さくらさんを心配させてばかりで、さくらさんは、寅さんに期待する事をやめてしまいます。そんなさくらさんに、御前様が、こんなアドバイスを与えてくれます。自分自身の事をあきらめてしまうのは、本人次第ですが、誰かが立ち直る為に協力する事だけは、忍耐を持って続けた方がいいような気がします。人に対してあきらめると言うのは、見捨てる事になってしまいますからね。

何百年もの間、人間と動物は、深い愛情で結ばれてきた・・・

 日本の農政に対して不満を持っている順吉の言葉ですが、日本の農業政策に対する不満だけでなく、動物に対する愛情を失ってしまった人間に対しての不満も感じられます。牛や馬などの家畜、犬や猫などのペットも、一緒に生活していれば家族の一員です。そんな当たり前の感情が失われつつある現代社会に対する警告のようにも聞こえます。


 

名シーン

今言わなかったらな、一生死ぬまで言えないぞ

 順吉が密かに惚れている悦子が、店を辞めて田舎に帰る事になりますが、順吉は大反対だと主張し、横暴な態度で反対だとしか言わない順吉に、そのワケを悦子がたずねます。自分の気持ちを言葉に出すのが苦手な順吉の答えは?主役の寅さんの存在感が薄くなってしまうほど感動的なシーンです。

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ガイド

最終回との噂も

 世界の三船が出演した事で、豪華なキャスティングで有終の美を飾るのではないかと噂されましたが、この後もシリーズは続きました。『男はつらいよ』シリーズの中でも、この作品がベストと考えるファンも多いので、こんな噂が出るのもしかたがないような気がします。『男はつらいよ』シリーズの傑作というだけでなく、日本映画の代表作としてもオススメできる名作です。



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