アメリカの大手ハンバーガー・チェーン、ミッキーズは、主力商品の売れ行きも好調だが、ハンバーガー用の肉に大腸菌が混入していたことが発覚し、急遽、食肉工場の検査を実施する事になる。ミッキーズと契約している精肉工場で働いているのは、メキシコからの密入国者たちがほとんどで、ヒドイ労働条件の中で働いていた。調査のためにその工場へ向かったマーケティング部長は、工場の視察が終わった後に、表には出てこない工場の実態を知る事になるのだが・・・。

 画像安定装置でダビング成功！

 

　２００６年アメリカ・イギリス合作。エリック・シュローサー著書のノンフィクションの原作を元に、原作者自らが製作や脚本に参加し、『スクール・オブ・ロック』のリチャード・リンクレイターが監督しています。出演はロックミュージシャンとして有名なアヴリル・ラヴィーン、『スティグマータ』のパトリシア･アークエット、『リアリティ・バイツ』のイーサン・ホーク、『天国の門』のクリス・クリストファーソン、『アルマゲドン』のブルース・ウィリスなど、豪華な俳優が顔をそろえています。社会勉強の為にも、若い人には観ていただきたい作品ですが、食肉工場のリアルな映像を中心にドキュメンタリー風になっていて、有名俳優の出演時間は短いので、出演者を目当てで観ると期待はずれになります。

　リチャード・リンクレーターの監督作品ですが、『スクール・オブ・ロック』のようなエンターテイメント性は無視して、ドキュメンタリー風の生々しい映像を中心に、衝撃的な作品に仕上げています。食肉加工のシーンは、かなりリアルな映像なので、デリケートな方は観ない方がいいと思います。ヘタをすると２度と肉が食べられなくなるかも知れません。低価格で気軽の食べる事のできるファーストフード業界に関係する様々な人間模様を描いていますが、ニュースなどで取り上げられている以上に深刻なファーストフード業界の現状にショックを受けると思います。安い材料を使って利益を上げようとする大企業、大企業からの受注が欲しい為に、不法入国者という立場の弱い人間を最低の条件で雇用する工場、大企業の腐敗した経営を糾弾し、抵抗しようとする学生。そして、物質的に豊かな生活の為に密入国してアメリカで働くメキシコ人達の窮状・・・。気が滅入るような話の多い映画ですが、不正を見逃せない学生たちの実力行使には、ちょっと安心させられます。学生運動をやって欲しいとは言いませんが、今、世界中の先進国で、こういう利益至上主義の犠牲になっている多くの労働者がいるのは事実ですし、政治家が企業とグルになって法で裁くこともできないなら、消費者、労働者、学生が立ち上がるしかないと思います。日本でも派遣社員の待遇は、この映画で描かれているメキシコ人の待遇とあまり変わらないと思います。

自由になりたくないの？

　大企業の不正に対して実力行使を決意した学生たちが、牧場の柵を破壊して牛を逃がしてしまおうとしますが、柵が壊されても、牛はまったく逃げようとしません。ちょっとゾッとしたんですが、この牛の行動って人間に似ていますね。日本も民主主義の国なので、職業の選択も、住居を決めるのも自由ですが、会社を辞めてもいい、引っ越してもいいと分っていても、実際には、慣れた職業、住居から中々抜け出せないというか、将来の不安などもあって、安全な場所から動こうとしないのかもしれません。牛はバカだから、とかいう問題ではなく、ほとんどの人間でも同じような行動をするんじゃないかなと、考えてしまいました。

どうしていつも悪が勝つの？

　大企業に対して立ち上がった学生たちですが、計画が失敗し、アヴリル・ラヴィーンが演じる学生が、こうつぶやきます。今更ながらですが、本当に悪い連中に限って、法律では裁けないし、善人ばかりが苦労する世の中にはウンザリしてしまいます。まぁ、金の為に、他人を犠牲にするような悪人は、この世では良くても、地獄に行くんでしょうけど・・・。

 画像安定装置でダビング成功！

　《　検索用　》

グレッグ・キニア
イーサン・ホーク
アヴリル・ラヴィーン
パトリシア・アークエット
ポール・ダノ
カタリーナ・サンディノ・モレノ
ブルース・ウィリス

 

毎月しっかり副収入！会社を辞めて本業も夢じゃない
アフィリエイトをはじめるなら『Webノウハウ講座』

このサイトは、正規パートナーサイトなので
【 ギフトナンバー「w10241」 】と入力して
このサイトから申し込めば、１０％オフとお得です。

アフィリエイトで稼ぎたい方は、いますぐクリック！！