ジャックは保険会社のサラリーマンで、出張が多く多忙な生活をおくっているが、経済的に満たされている反面、精神状態が不安定で、不眠症に悩んでいる。ジャックは、出張中の飛行機に乗り合わせたタイラーと意気投合、互いに名詞を交換して別れるが、ジャックが自宅に帰ると、ガス漏れの爆発事故で、自宅が全焼してしまっていた。泊まる場所がなくなり、仕方なくタイラーに電話して、タイラーの家に泊めてもらうことになるが、タイラーは、家に泊める条件として、自分を殴って欲しいと言いだす。ジャックはタイラーを殴るが、そのうち殴り合いになり、その騒ぎで、野次馬が集まりだしてしまう。殴り合いによる快感から、ジャックは不眠が解消するが、同じように殴り合いに快感を感じる男たちが集まるようになり、ファイトクラブを結成することになる。タイラーのリーダーシップで、ファイトクラブは、どんどん規模が大きくなり、組織化されて巨大組織になり、反社会的な活動を始めるようになる・・・。

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　１９９９年アメリカ作品。『セブン』で全世界に衝撃を与えたデヴィッド・フィンチャーの監督作品、出演は、『セブン･イヤーズ･イン･チベット』『レジェンド・オブ・フォール』などのブラッド・ピットと、『ミニミニ大作戦』『ラウンダーズ』などのエドワード・ノートン。『セブン』と同様に、現代社会に対して大きな警鐘を鳴らすようなメッセージを持った作品で、『セブン』と並んで、彼の哲学感が強く打ち出された作品になっています。映像的なアイディアも斬新で、特にバイオレンスシーンの描写は生々しく、ＰＧ−１２の指定映画になっています。

お前らはこの世のクズだ

　利益を優先して、人命に関わるような欠陥を隠す自動車メーカーの内幕も描かれていますが、日本でもリコール隠しなどがたびたび問題になっているので、作り話には思えません。不正をして得た利益で、高価なモノを買い、結局、物欲に支配されるような人生・・・。『職業がなんだ？財産が何の評価に？』『人は財布の中身でも、ファッションでもない』、こんなセリフが、ミョーに共感を持てます。また、普段、私たちが気づかないところで、私たちの為に下働きしてくれている人たち（私も下働きですが）への感謝の気持ちも思い出させてくれます。

メイヘム計画

　この計画って、いいアイディアですよね。少なくとも、私のようなローンに苦しむビンボーな人間にはありがたいアイディアです。ロクに食事もできないのに、カードのローンに追われて、カード会社に金利を払う為に生きているような私にとっては夢のような計画です。ま、冗談ですけど。

　ボブ･ポールセン役で出演しているミートローフは、実はミュージシャンです。日本ではあまり人気がありませんが全米ナンバー１ヒットを記録した事もある有名ミュージシャンです。私も出演者のクレジットを確認するまで気づきませんでした。

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