弁護士のアーサーは、誤認逮捕されたまま刑務所に拘留されている依頼人の無実を証明する為に、証拠を提出するが、期日を過ぎていたという理由で、判事のフレミングに審議を却下されてしまう。アーサーは、フレミングを殴ってしまい、法廷侮辱罪で刑務所へ送られ、以来アーサーとフレミングは犬猿の仲だった。そんなある日、判事フレミングがレイプ事件で訴えられ、アーサーに弁護を依頼してくる。フレミングとしては、政治色の無いクリーンなイメージのアーサーを弁護士として起用して、身の潔白を強調しようとするつもりだったが、アーサーは拒否。しかし、政治的な圧力からフレミングの弁護を引き受けることになる。

ネットで気軽にDVD CDレンタル　ぽすれん 

　１９７９年アメリカ作品。監督のノーマン・ジェイソンは『夜の大走査線』『アグネス』『ザ･ハリケーン』などの作品などの代表作で知られる社会派の作品が得意な名監督。この作品でも、アメリカの司法制度の不公平をテーマにしていますが、シリアスなテーマにも関わらず、風刺とユーモアをたっぷりと効かせて、娯楽作品としても十分に楽しめる秀作になっています。特にクライマックスの法廷シーンと、その後のオチが面白く、映画を観終わった後に、暗い気持ちにならず、最後まで笑えます。主演のアル・パチーノは『ゴッドファーザー』シリーズや『スカーフェイス』『カリートの道』などでマフィアの役を演じている作品が有名ですが、この作品では、祖父を敬愛し、正義感に溢れる好青年を演じています。アル･パチーノの出演作品の中で、これほど、さわやかでコミカルな演技を観ることのできる作品は、他にはありません。アクの強いキャラクター、というイメージが定着しているアル・パチーノですが、この作品だけは例外で、爆笑シーン、怯えてオドオドするシーンなど、ごくごくフツーの人を演じているので、この作品を観るとアル・パチーノのイメージが変わると思います。

お前はいい弁護か？正直か？

　痴呆症の祖父がアーサーに尋ねます。弁護士に正直さは関係ないと答えるアーサーですが、有罪と分っている犯人を弁護して無罪にし、その罪の意識から、精神的に追い詰められていく友人のジェイを誇りに思っています。弁護士は、依頼人を弁護するのが仕事なので、依頼人を裏切るわけにはいきませんが、有罪と分っている依頼人の無罪を主張しなければならないという罪悪感は、当たり前の正義感を持っている人にとっては、苦痛だと思います。仕事と割り切って嘘をつくか、それとも正直に生きる道を選ぶか？こんな選択は、弁護士でなくても経験することが多いのではないでしょうか。正直に生きるとビンボーしてしまうことが多いようですが、できるだけ正直に生きたいものです。

万人の為の正義はどこに？

　この映画の原題は『万人の為の正義』ですが、とても公平とは言えない司法制度、検事と弁護士の取引、判事の独善、報酬の大小による弁護士の依頼人に対する差別などなど、アメリカの司法制度の欠陥を暴いています。判事、弁護士など、人の人生を決めてしまうような重大な職務に就いている人が、偏った価値観を持っていたり、倫理観の無い人だったらと考えるとゾッとします。しかも報酬の低い裁判で、弁護士が手を抜いていたりするのであれば、万人の為の法律や、正義なんて存在しない事になってしまいます。こういう事は、アメリカだけでなく、日本でもあるわけですから、怖いですね。

 

リー･ストラスバーグとアル･パチーノ

　アーサーの祖父を演じているのは名優リー･ストラスバーグ。彼は『ゴッド･ファーザーPART�U』でコルレオーネファミリーの敵を演じてアル・パチーノと共演していました。この作品では、孫と祖父という役なので、『ゴッド･ファーザーPART�U』のような緊張感はありませんが、ほのぼのとした関係が、うまく演じられていて、『ゴッド･ファーザーPART�U』とは違った魅力があります。

　ちなみに、ブルース･ウィリス、コリン･ファレル出演の『ジャスティス』という同名映画もあるので、レンタル、購入する場合は注意が必要です。

ＤＶＤ 購入ガイド

映画見るなら　⇒スカパー！おまかせプラン

アル・パチーノ
ジャック・ウォーデン
ジョン・フォーサイス
リー・ストラスバーグ
ジェフリー・タンバー

 

毎月しっかり副収入！会社を辞めて本業も夢じゃない
アフィリエイトをはじめるなら『Webノウハウ講座』

このサイトは、正規パートナーサイトなので
【 ギフトナンバー「w10241」 】と入力して
このサイトから申し込めば、１０％オフとお得です。

アフィリエイトで稼ぎたい方は、いますぐクリック！！