2011年日本映画、監督は『探偵はBARにいる』の橋本一、出演は『駆込み女と駆出し男』の大泉洋、『舟を編む』の松田龍平、、『クライマーズ・ハイ』の尾野真千子 、『愛のむきだし』の渡部篤郎など。北海道札幌市の探偵の活躍を描くアクション映画のシリーズ第2弾。
アクション、コメディ、人間ドラマを楽しめる娯楽作品の第2弾ですが、今回は、政治の問題も絡めて前作よりも重みのある作品です。前作同様にコメディ色が強く、尾野真千子さんの関西弁、ツッコミが絶妙で重いテーマの作品を暗くしすぎないユーモアが盛り込まれてい上質な娯楽作品としてもオススメできます。謎解きとしての完成度は前作の方が上ですが、本作は、反原発という民意が強く前面に打ち出されていて、メッセージ色の強い意義のある名作になっているのが最大の見所です。近くに原発がある場所に住んでいる方なら他人事ではすみません。東日本大震災で東北・関東に在住の人全てが危機感を感じたはずです。娯楽作品として楽しむだけでなくシリアスなテーマについて考える期待を与えてくれるので、できるだけ多くの人に観ていただきたい作品です。ただし、前作同様にエッチなシーンが多いので、子供たちは大人になってから鑑賞してください。1作目『探偵はBARにいる』のレビューで私は、スタイリストが用意してくれた最高級の服が全然似合わないというレビューを書きましたが、コレが製作者サイドも感じていたようで、本作では、酷くダサイ服のファッションを着替えるシーンがあり、ダサイ服の方が似合う大泉洋さんの姿が、かなり笑えます。股上が深い80年代に流行したケミカルウォッシュのジーンズなどは本当に最悪です。
私はなぜか北海道出身の友達が多くて、北海道には特別な思い入れがあります。20代のころにバンド活動をしていた時のヴォーカルが札幌出身。今住んでいる家の大家さんが小樽出身、函館に住んでいる友達もいます。何度か北海道に住む友達から誘いを受けて北海道に移住する計画をした事もありましたが、仕事探しが大変で実現しませんんでした。東北には20年住んでいたので寒さにも慣れていますし、いつかは北海道で暮らしたいとずっと憧れていましたが、病気をして体調を崩し寒さで古傷が痛むようになってしまい。とうとう北海道への移住の夢はかなえられませんでした。北海道の友人を訪ねたいと思いますが、貧しくてそれも叶わず。吉田拓郎さんの名曲『流星』の歌詞が身にしみるようになってしまいました。あぁ、せめて雪の揺る町に移住したいなと切望する今日この頃。このシリーズを観ると雪景色が恋しくなります。
十分な休養を取り頭脳明晰に保つこと
これは重要ですね。長時間働けばいいというものでもありません。疲れがたまって頭の回転がにぶくなって仕事の効率が悪くなり、ミスも多くなります。
誰かが動けば、後に続く者が出る
誰もやらなかった事をはじめるには勇気が必要ですが、勇気を出して行動すれば、賛同する人が後に続き、大きなムーブメントになるかもしれません。
この国の政治は、我々の命よりも一握りの人間に利益をもたらすことを選んだ
これが現実ですね。この映画で一番重要なセリフかもしれませんね。選挙の前に反原発を公約していた政治家が本当にその姿勢を貫いているか確認してみるといいですよ。