■　ストーリー　■

　フェリーが爆破され５００名以上の乗客が犠牲になるという事件が起こる。この事件の担当になった捜査官ダグは、現場近くで見つかったクレアという女性の水死体が事件に関係しているのではないかと考え、女性の身元調査をはじめるが、この事件の捜査にはタイム・ウィンドウという一般には公開されていない秘密のマシンを使って行われ事になり、ダグもメンバーとして参加する事になる。このマシンは、四日前までの過去を監視することが可能なタイムマシンのような性能があり、ダグは四日前のクレアの部屋を監視して手がかりを探そうとする。監視中に、クレアが犯人らしき人物と接触、ダグはフェリー爆破事件を防ぎ、クレアの命を救う為にマシンを使って４日前の過去へタイムスリップする事を決意するのだが・・・。

 画像安定装置でダビング成功！

　２００６年アメリカ作品。監督は『トゥルー･ロマンス』『マイ・ボディーガード』などのトニー・スコット、出演は、『ザ･ハリケーン』『マイ・ボディガード』などのデンゼル・ワシントン、『ドアーズ』『ヒート』などのヴァル・キルマー、そして、『シン･レッド･ライン』『オーロラの彼方へ』などのジム・カヴィーゼル。偶然開発された過去を監視できるタイムウインドというマシンで時空を旅して事件を防ごうとする刑事の活躍を描いたＳＦアクション。

　タイムウインドという監視システムを使って、過去へタイムスリップするというストーリーですが、同じ時間に主人公のダグが二人存在するなど、かなり矛盾点があり、理論的には納得のいかない展開ですが、矛盾点を無視して観れば、かなり楽しめるアクション映画です。トニー・スコット監督は、『マイ・ボディガード』でもデンゼル・ワシントンを主役に起用していますが、この作品でもタフで頭脳明晰な刑事役を熱演し、存在感は抜群です。また、主人公のダグが一目ぼれしてしまうクレア役のポーラ・パットンも、本当に魅力的です。タイムトラベルは可能なのか？過去は変えられるのか？など興味深いテーマとともに、存在感がある出演者の魅力、絵画的な映像美、迫力のアクションシーンを楽しめる秀作です。

人はすべてを失う

　私は自分の死期が近い事をかんじているので、共感できるのですが、人間は、どんなに努力しても、自分の人生で手に入れたもの、身近にいる人を、いずれは失ってしまいます。自分が死ねば、愛する人や愛着のあるものとも別れなければなりませんし、長生きできても、愛する人に先立たれてしまえば別れる事になります。どんなに財産や物を蓄えても、いずれは失ってしまうんですよね。必死に過去を変えようとする人間が主人公になっていますが、運命論を感じさせるテーマも感じられます。

 

　《　検索用　》

デンゼル・ワシントン
ポーラ・パットン
ヴァル・キルマー
ジム・カヴィーゼル

 

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