高校生のニコールは、デヴィッドというハンサムな青年と出会い恋に落ちてしまうが、デヴィッドの行動を不審に思ったニコールの父親は、彼との交際に反対する。一方的に交際を反対されたニコールは、父親に反発しデヴィッドへの愛を強めるのだが・・・。

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　１９９６年アメリカ作品。監督は『ロンリー･ブラッド』のジェームズ・フォーリー、出演は、 『ハッカビーズ』『スリー･キングス』のマーク･ウォルバーグ、『メラニーは行く！』『キューティー･ブロンド』のリース･ウィザースプーン、『コマンドー』のアリッサ･ミラノなど。恋人に対して異常な執着心を見せる男によって、異常な事態に陥った家族の恐怖を描くサスペンス作品。

　今では、名実共にハリウッドのトップスターとなったマーク･ウォルバーグとリース･ウィザースプーン主演のB級サスペンス作品です。マーク・ウォルバーグが演じる主人公デヴィッドが、異常な執着心、嫉妬心から常軌を逸した行動を取り始め、デヴィッドの暴力が恋人のニコールだけでなく、彼女の家族にまで及ぶ恐怖を描いたサスペンスホラー作品で、最近のサイコサスペンスのようなあり得ない物語ではなく、極端に嫉妬心が強く束縛したがる人間と付き合ってしまうと、現実にも起こりえる範囲の恐怖として描かれているので、現実味のある恐怖を味わえます。まだブレイクする前のマーク･ウォルバーグとリース･ウィザースプーンの二人のリアルな演技が緊張感を高め、かなりスリルを味わえますし、『コマンドー』で子役としてデビューして日本でもアイドル的な人気が高かったアリッサ･ミラノのセクシーな魅力も楽しめます。観終わった後に感動が残るような作品ではなく、B級サスペンスと言ってしまえばそれまでですが、若き日のマーク･ウォルバーグとリース･ウィザースプーン、アリッサ･ミラノの姿を観る事ができるという意味で、ファンにとっては貴重な作品だと思います。

　マイナーだけど名作だから観た方がいいよ！と人にすすめたくなるような作品ではありませんが、主演の３人のファンにだけにはオススメです。マーク･ウォルバーグも若くスタイリッシュでカッコイイですし、リース･ウィザースプーン、アリッサ･ミラノのスタイル抜群の水着姿を観る事ができるという意味では価値があると思います。個人的にはアリッサ･ミラノの美しさだけでも観る価値ありと思いますが、どっちにしてもミーハーな動機でしかありませんね。

僕には人とのふれあいが必要だ

　感情を制御できずに暴力をふるってしまうデヴィッドですが、こんなタイプの人間は、意外に多いような気がします。人付き合いが苦手で孤立しているような人間は、自分の行動が他人にどんな影響を与えるかも知らず奔放にふるまってしまうのかもしれません。多くの人間とふれあい、他人から学ぶ機会がなければ、この作品の主人公のように異常な行動パターンが身に付いて、社会に適応できない人間として成長してしまうケースが多いような気がします。

 

くれてやるぜ、その女は飽きた

　マーゴが不良たちのおもちゃにされている現場をニコールが目撃してしまうシーン。アリッサ･ミラノのイメージが壊れてしまうような衝撃的なシーンです。

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