ニューヨーク市警の刑事マイクは、下町クイーンズで妻エリーと息子のトミーと平凡ながら幸せな日々を送っていた。ある日、上流階級のパーティーで、資産家のクレアが、友人が殺される現場を目撃してしまい、証人として警察に保護される事になる。マイクは、同僚の刑事と共に交代勤務でクレアの護衛する事になるが、護衛をするうちにクレアに惹かれて、署内でも噂になってしまう。そして、妻のエリーは２人の関係を知ってしまい・・・。

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　１９８７年アメリカ作品。監督は『エイリアン』『プロヴァンスの贈りもの』などのリドリー・スコット、出演は、『プラトーン』『再会の時』などのトム・ベレンジャーと、『オースティン・パワーズ』などのミミ・ロジャース、そして、『ザ・スタンド』に主演しているロレイン・ブラッコ。殺人事件の目撃者を保護する刑事の活躍を描いたラブサスペンス。

　多分、リドリー・スコット監督作品の中では最も評価の低い作品だと思います。『エイリアン』『ブラックホーク・ダウン』などの衝撃的な超大作に比べると地味な作品ですし、サスペンス映画としてのスリルもありませんが、恋愛映画として観れば、なかなか楽しめる作品だと思います。トム・ベレンジャーが演じる下町の刑事は、奥さんの尻に敷かれているタイプで、気の強い奥さんと、生意気な息子の３人での幸せな家庭の描写は思わず笑みがこぼれてしまうほど楽しい雰囲気が出ていますし、上流階級のクレアを演じるミミ・ロジャースの都会的で洗練された魅力も際立っています。三角関係の恋愛なので結末は納得いきませんが、全編にわたって流れるジャズの名曲『サムワン・トゥ・ウォッチ・オーヴァー・ミー』も都会的な雰囲気を出していて、なかなかの作品だと思います。オープニングに使用されているテーマ曲はポリスのスティング、エンディングのテーマはロバータ・フラックが歌っています。

カッカすんなって

　マイクの息子のトミーは、かなり生意気な子供で親に向かってこんな言葉を使います。マイクがあきれてトミーの言葉をマネする場面は何度観ても笑えます。決して裕福な家庭ではありませんが、笑い声が絶えない幸せな家庭であることを象徴したシーンです。この他にも、マイクの家庭を描いた場面には笑えるシーンが多く、理想的な家庭像にホッとさせられます。

 

　《　検索用　》

トム・ベレンジャー
ミミ・ロジャース
ロレイン・ブラッコ

 

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