1990年アメリカ作品。監督は『あなたに降る夢』などのアンドリュー・バーグマン、出演は『ゴッドファーザー』『地獄の黙示録』のマーロン・ブランド、『フェリスはある朝突然に』のマシュー・ブロデリック、『キンダガートン・コップ』『カリートの道』のペネロープ・アン・ミラーなど。田舎町からニューヨークに出てきたばかりの学生がマフィアがらみの騒動に巻き込まれる姿を描いたコメディ作品。
主演のマーロン・ブランドは名作『ゴッドファーザー』で自身が演じたヴィト・コルレオーネにそっくりのキャラクターを演じて主演を演じています。共演は『フェリスはある朝突然に』の大ヒットで一躍有名になったマシュー・ブロデリックで話題性は十分。マーロン・ブランドがコメディ映画でマフィアのボスのパロディ役を演じるという事だけでも驚きで大きな話題になりました。監督と衝突したりアカデミー賞の受賞を拒否したりと、我が道を行くイメージの強いマーロン・ブランドが出演を了承したのだから、かなりの作品なのでは?映画ファンなら誰でも期待したはずです。『ゴッドファーザーPARTU』の映像も重要なセリフなどで使用されていますが、『ゴッドファーザー』を観た人でなければ分からないパロディや、ブラックジョークが多く、誰でも爆笑できるようなタイプのコメディ作品ではありません。映画『ゴッドファーザー』のファン、マーロン・ブランドのファン向けの作品かもしれません。
やはりマーロン・ブランドに期待して観たというの本音です。『ゴッドファーザー』で演じたマフィアのボスのパロディとしては、メイクから演技まで徹底していて感心しましたし、それなりのオチも用意されているのですが、コメディ作品としてはちょっと期待外れでした。アメリカ中の富豪が集まるグルメパーティーなるものが催されるシーンがありますが、本当に大金持ちというのは、こんな事にお金を使ってそうだなぁと考えると、ウンザリしてしまいました。個人的には、ペネロープ・アン・ミラーの美しい姿を観る事ができたのが救いでした。
町中の人が被害者だ
クラークはニューヨークに到着してすぐに荷物を盗まれてしまいます。世の中のトラブルを全て環境のせいにはできませんが、都会での生活では犯罪のリスクが大きい事は確かです。私も進学の為に東京で暮らし始めた頃は、何度も自転車やバイクを盗まれて困りました。知り合いの自転車屋さんにアパート暮らしでも自転車は家の中に入れておけとアドバイスされました。都会はどこでも大変ですね。
全部ペテン?
まぁ、儲かる商売というのは全部ペテンのようなものでしょうね。人からお金を取りすぎるから儲かって大金持ちになれるわけで、儲かる商売も、国のシステムも、今の世の中にあるもののほとんどはペテンのようなものかもしれません。