麻薬組織の黒幕アイスマンを追っている刑事ジャック・ケイツは、アイスマンに関連した事件で銃撃戦になり、現場に残されたレジー・ハモンドの写真を発見する。以前、ジャックが脱獄犯の捜査で協力させた囚人のレジーは、刑期を終えてもうすぐ出所の予定だった。ジャックは、レジーに捜査の協力を頼むが、以前ヒドイ目にあっていたレジーは協力を拒否。だが、出所したレジーは、昔の事件で殺されたギャンズの弟に命を狙われていて、ジャックに協力する事になるのだが・・・。

映画見るなら　⇒スカパー！おまかせプラン

 

　１９９０年アメリカ作品。監督は『ストリート・オブ・ファイアー』『クロスロード』などのウォルター・ヒル、主演は『シン･レッド･ライン』『ギャンブル・プレイ』などのニック・ノルティと、『ビバリーヒルズ・コップ』『ホーリー・マン』などのエディ・マーフィー。大ヒットした８２年度作品『４８時間』の続編。殴り合いのケンカをするほど仲の悪かった二人が、再びコンビを組んで、麻薬組織の黒幕を追い詰めていく刑事アクション。

　大ヒット作の続編なので、無理に話をつなげている様な部分もありますが、なかなか面白い脚本で、前作以上にエディ・マーフィーのマシンガントークのシーンが多くなっているなど、コメディ的な要素が強くなっています。一般的に１作目の『４８時間』ほど評価は高くありませんが、コメディ映画としては、前作『４８時間』以上かもしれません。荒っぽい男の世界を描かせるとピカイチなウォルター・ヒル監督の作品なので、今回の作品でも、出所したレジーの命を狙うを暴走族のメンバーには迫力があります。ロングヘアーにタトゥー、レザーウェアというルックスだけではなく、バイクシーンでの運転技術が高くスタイリッシュに決まっていて、ライダーの描写にはリアルな迫力があります。１作目の『４８時間』でのクールな二人の生き方はそのままなので、新鮮さはありませんが、前作以上のコメディセンスと、ライダーの迫力はエンターテイメント性も高く、娯楽作品として充分に楽しめる秀作だと思います。ただ、アイスマンが誰なのかという謎解きは最後まで分りませんが、アイスマンの正体には、ちょっと無理があるような気がします。また、今回は、恋愛的な要素は全く無いので完全に男性向きの作品なので、女性には向かないかもしれません。

曲がった事は一度もしていない

　主人公のジャック・ケイツ刑事は、仕事熱心ですが、短気で荒っぽい性格の為、操作手順を守らずに行動し、内務調査部からも告発されてしまいますが、正直で、約束は必ず守る男。自分の行動に後ろめたさを持たずに生きている姿には、ある意味では理想の男性像を感じます。こんな生き方に憧れたり、共感を持てる男性も多いのではないでしょうか。

俺は機嫌が悪い

　やっと出所したと思った直後に命を狙われ、次々に災難が降りかかるレジーは、ジャックがバーでケンカをはじめたときに怒りが爆発します。エディ・マーフィーのマシンガントークが楽しめるシーンで、コメディ色が強い作品なので、他にも笑える場面はありますが、この場面が一番笑えます。

 画像安定装置でダビング成功！