新編こどもとり図鑑
オジロワシ
今月は先月に続き、オジロワシを紹介しよう。
全長オスは80cm、メスは95cmとメスの方が体は大きい。翼を広げると180cmにもなる。
全身濃い褐色で、その名の通りクサビ形の尾は白い。
ユーラシア大陸北部一帯で繁殖し、日本には主に冬鳥として渡来する。
多くは北日本に集中し、北海道では少数が繁殖している。
海岸、湖沼、大きな河川の水辺に生息し、魚や哺乳(ほにゅう)動物を捕食するが、海鳥やアザラシなど屍(し)肉(にく)も食べる。
道東や知床などの海岸で流氷の上に群れでいることがあり、岩や枯れ木にとまっている姿は風格がある。
翼は幅が広くて四角い、頭部は淡色の個体が多い。
クチバシも足も黄色い。
若鳥は全体が褐色で、腹部は少し淡く尾は黒褐色。クチバシは灰黒色で基部は黄灰色。飛翔(ひしょう)中は若鳥の翼の下面は黒褐色で、下雨覆(あまおい)の縁に淡色線がある。
天然記念物で、絶滅危惧(きぐ)種(しゅ)U類に指定されていて、数の減少が懸念されている。
減少の原因としては環境の変化や開発によるもの、また、狩猟に使用する散弾の鉛を原因とした鉛中毒があげられる。
関東地方には以前茨城県茨城郡の涸沼に渡来していたが、平成10年に密猟者によって射殺され、それ以降は渡来していない。
オジロワシ1








オジロワシ1

翼は幅が広くて四角い。尾は短くて少しクサビ形。
身体全体は褐色であるが頭部は淡色の個体が多い。
尾は白色でで、クチバシも足も黄色い。
若鳥は全体に褐色で腹部は少し淡く、尾は黒褐色。
オジロワシ2








オジロワシ2

北海道北部及び東部で少数繁殖するが、大部分は冬鳥として渡来し、
海岸、河口、湖沼等に住む。北日本や日本海側の地域に多く渡来するが、
対馬や九州に定期的に飛来するものもいる。
羽ばたきはゆっくりで、帆翔時両翼はほとんど水平である。
新編子ども鳥図鑑
0.標識鳥 1.コブハクチョウ 2.オオハクチョウ 3、コハクチョウ 4.コクチョウ  
5.オオヒシクイ  6.マガン  7.カナダガン 8.シジュウガラガン 9.,ハクガン  10.カリガネ
11.サカツラガン 12.ツクシガモ 13.マガモ 14..コガモ 15.オシドリ 
16.ヨシガモ 17.オカヨシガモ  18.ヒドリガモ 19.オナガガモ 20.ハシビロガモ
50.タンチョウ 51.マナズル 52.ナベズル 53.カナダズル 54.オオバン 55.バン  
56.クイナ 57.ミヤコドリ  58.オオワシ  59.オジロワシ




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