■　ストーリー　■

　正体不明のヘリコプターが突然巨大ロボットに変身して、カタールの米軍基地に攻撃を開始するという事件が起き、基地は壊滅してしまう。一方、アメリカでは高校生サムが、中古のカマロを、はじめての車として購入するが、そのカマロが、無人のまま暴走をはじめてしまい、パトカーに追跡されるが、そのパトカーが突然ロボットに変身してサムを襲う。実は、サムの高祖父は探検家で、南極大陸を探検した時にある秘密を知ってしまったのだが、サムの持っている祖父のメガネにその秘密が隠されていた。サムを襲ったロボットは、宇宙から飛来した生命体で、そのメガネを探していたのだ・・・。

 画像安定装置でダビング成功！

　２００７年アメリカ作品。監督は『アルマゲドン』『パールハーバー』などのマイケル・ベイ、出演は、『コンスタンティン』『アイ･ロボット』のシャイア・ラブーフ、『エネミー・オブ・アメリカ』のジョン・ボイト、『グッド・シェパード』のジョン・タトゥーロ など 。宇宙から飛来したキューブという物体をめぐって地球を滅ぼそうとする地球外生命体と、地球とキューブを守ろうとする地球外生命体の戦いを描いたＳＦ作品で、人気アニメの実写版。

　アニメの実写化作品はハズレが多いので、全く期待していませんでしたが、これはアタリでした。さすがマイケル・ベイ！と納得の派手な戦闘アクションに、かなり笑えるユーモアのセンスを加えて、ちょっと感動的なエンディングに仕上がっています。私はアニメ版を観ていないので比較は出来ませんが、ロボットと実写の映像の組み合わせにも違和感が無く迫力があって、娯楽作品として充分に楽しめました。主人公のサムを演じるシャイア・ラブーフの個性が発揮されているので、コメディセンスも抜群で、特にサムと家族のやりとりや、ジョン・タートゥロ演じるセクター７の役人のマヌケぶりも、かなり笑えます。ただ、アニメ版の大ファンや、ロボットの精度を期待して観ると、カルト的なファンにとっては納得のいかない面もあるかもしれません。

親にはイラつく

　サムと彼の両親の会話にイラつき、殺そうとするロボットには笑えます。子供の事が心配で干渉するのは分りますが、１０代の頃は本当にイライラするんですよね、こういう口うるさい親には。一般的な親に関するブラックジョークだと思いますが、この場面が一番笑えます。

原始的で暴力的な種族なのに

　『光の旅人・Ｋ−ＰＡＸ』という映画でも同じようなセリフが出てきますが、人間を客観的に観ると、こんな風に感じるのかもしれません。こんな生物を助ける必要があるのか？と言われると、何も言い返せないような気がします。

 

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シャイア・ラブーフ
タイリース・ギブソン
ジョン・タトゥーロ
ジョン ・ヴォイト