レーナード･スキナード解散後のソロ作品ベスト盤

　元レーナード･スキナードのメンバーが在籍したバンドの代表曲をまとめた企画盤ですが、実質的には、ロッシントン･コリンズ･バンドのベスト盤に、他のメンバーのソロ作品を少し足したような構成になっています。ロッシントン･コリンズ・バンドのベスト盤としては、かなりいい選曲だと思いますが、他のバンドの曲は、スパイス程度に考えて期待しない方がいいと思います。

　主要メンバーであるアレン･コリンズ、ゲイリー・ロッシントンのソロバンドの楽曲は秀逸で１５曲目、１７曲目は３８スペシャルのようなポップフィーリングのある名曲だと思いますし、なんと１７曲目の『炎の絆』では、カンサス、ディープ･パープルのメンバーとしても活躍しているスティーブ･モーズがゲスト参加したライブテイクが収録されています。スティーブ･ゲインズのヴォーカルが聴けるのも、うれしい驚きですが、アーティマス･パイル・バンドは、厳しいですね。６曲目の『レッド・ホット・ライト』は、アレ？ランナウェイズ？って感じで、まぁ、いいですけど。１３曲目の『メイクス・モア・ロック』に関しては、こんな曲が代表曲なの？日本の高校生でも、もっとマシなオリジナル曲持ってるんじゃないかなぁ・・・といった感じで、この曲だけは飛ばします。ドラムソロも入っているんですが、これがまた、何なのかなぁ、ハァー・・・・・・・・。デレク･へスの叩いている曲と同じアルバムに入っていると、なお更、惨めな気がします。アーティマス･パイルのファンの方ごめんなさい。元ドラマーの私としては、１３曲目は、正直言って聴く気になりません。

 

■　ファンシー・アイディア　■

　ギタリストのバリー･ハーウッドの作曲で、彼自身がヴォーカルを担当しています。ロッシントン･コリンズ･バンドのオリジナル曲の中でも、最もリフの強い作品で、女のつけいるスキは、一切無い！という凄みがあります。レッド・ツェッペリンのような力強いギターのリフに、吐き捨てるような、怒鳴りつけるような男性的なヴォーカル、さらに、センスのいいドラムソロまで入っている名曲です。ドラマーの方には是非聴いていただきたいです。タムの多いドラムセットを使っていてもワンパターンの人が多いですが、メロディアスなタムのコンビネーションが絶妙ですよ。

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音とびが無い

１１曲目の『ファンシー・アイディア』のエンディングの３秒ほどが、２枚組みＣＤでは、色々なＣＤプレイヤーで試しましたが、なぜか飛んでしまうのでしまいます。このアルバムでは、ちゃんと最後まで再生されます。『ファンシー・アイディア』をちゃんと聴くためには、このアルバムが必要な状態になっています。私の買ったＣＤだけ不良品なのかなぁ・・・、やだなぁ・・・。

１７曲目の『炎の絆』は、ロッシントン･コリンズ・バンドのオリジナル曲ですが、このライブテイクは、ロッシントン･バンドの演奏になっています。スティーブ･モーズのギターソロはうれしいのですが、ドラムがデレク･へスではなく、ミッチ･リゲルという人になり、ビートは走るは、リズムはゆるいは、オリジナルのプレイも出来ていないので、あまり出来はよくありません。ちょっと残念。