シカゴ郊外の田舎町に住むロックオタクのウェインとガースは、ローカルテレビ番組の司会をしながら、貧乏でも気ままに暮らしていた。そんな彼らの番組に目を付けて一儲けしようと考えたテレビプロデューサーのベンジャミンは彼らの番組を全国ネットで放送する契約を持ちかけ、ウェインとガースに契約を持ちかけ、番組の乗っ取りを計画する。そんな時、ウェインはライブハウスで見かけたヴォーカリストのカサンドラに一目惚れ、付き合いはじめるが、プロデューサーのベンジャミンも彼女に接近しはじめる・・・。

 

 

 

　１９９２年、アメリカ作品。監督はペネロープ・スフィーリス、出演は、『オースティン・パワーズ』のマイク・マイヤーズ、『セント・エルモス・ファイアー』のロブ・ロウ、ミュージシャンのアリス・クーパーなど。ロックファンに向けのコメディ作品。

　脚本家、映画プロデューサーとしても活躍するマイク・マイヤーズが、アメリカの人気コメディ番組『サタデイ・ナイト・ライブ』で演じたキャラクターのウェインを元に映画化したコメディ映画です。ロックの名曲が随所に使用されていてロックファン向けの作品なので、ロックファンでなければ分からないネタも多いですし、日本人には笑えないような下品な下ネタが多いのでコメディ作品としてはイマイチだと思います。実際日本では、あまりヒットしなかったようです。ロックファン向けカルトコメディといった感じでしょうか。オープニングからクイーンの名曲『ボヘミアン・ラプソディ』が使われていたり、ジミ・ヘンドリックスの名曲が効果的に使われていたり、ドラムソロがあったりと、ロックファンにはそれなりに楽しめるかもしれません。

　うーん。こういう下ネタ中心のノリは日本人にはツライですね。ほとんど笑えませんでした。個人的には、主演のガースが楽器店でドラムソロを演奏するシーンとかは好きなんですが、ロックファンでもなく、コメディ作品として純粋に楽しみたい、笑える作品を観たいという方にはオススメできません。ちなみにドラムソロのシーンで使用されているドラムセットは日本が世界に誇る名器ヤマハのＹＤ−９０００のドラムセットです。

妥協して大物になる

　スポンサーの意向を受け入れて大物になれとウェインが説教されるシーンがあります。芸能界だと特に売れる為に妥協する人が多いようですが、本当の大物は妥協無し、ありのままで大物になってしまうような気がしますけど。

『天国への階段』は演奏禁止

　楽器店でウェインがギターの試奏をするシーンで、店員が『天国への階段』は演奏禁止と言ってウェインの演奏を止めるシーンがありますが、実際にイギリスの楽器店では、レッド・ツェッペリンの『天国への階段』とディープパープルの『スモーク・オン・ザ・ウォーター』の2曲は演奏が禁止されているらしいです。この2曲は、ロックファンなら誰でも知っている名曲で、初心者でも簡単に弾ける曲なので、ギターの試奏では、必ずと言っていいほど弾いてしまうんですね。まぁ店員にしてみれば、毎日、一日に何十回も聞かされたらうんざりでしょうね。日本の楽器店の店員さんは優しいので、禁止とは言わないでしょうけど、多分、苦笑されます。ギターの初心者は覚えておきましょう。

 

自動車修理工場でのガース

　来る舞の修理が終わり支払いをするシーンです。ウェインが工員と話をしている後ろでガースがインパクト（タイヤを閉める工具）を使って遊び始めで大変なことに！！！。個人的には、このシーンが一番笑えます。

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