2004年アメリカ作品。監督は『N.Y.式ハッピーセラピー』『ロンゲスト・ヤード』などコメディ系映画で活躍するピーター・シーガル
。主演は、『ウエディング・シンガー』『もしも昨日が選べたら』『再会の街で』などのに主演しているアダム・サンドラーと、『ウエディング・シンガー』『2番目のキス』などに主演しているドリュー・バリモアで、この二人は『ウエディング・シンガー』でも共演していて、2度目の共演になります。コメディと恋愛のバランスがうまく取れた傑作ラブコメに仕上がっている作品だと思います。
常夏の島ハワイを舞台に、プレイボーイが純愛に目覚めるという、よくありがちなストーリーですが、アダム・サンドラー独特のコメディセンスと、ドリュー・バリモアの魅力が完璧にマッチした作品で、この二人が共演した『ウエディング・シンガー』以来の傑作ではないでしょうか。この作品は、アダム・サンドラーが、彼の父親に捧げていますが、この作品にかける意気込みが感じられ、ありふれたテーマにも関わらず、ハワイという楽園を舞台にしているので、コメディと恋愛の両方を観光気分で楽しめる作品になっています。せっかく仲良くなっても、次の日には、全てを忘れて、赤の他人に逆戻り・・・。かなりツライ話ではありますが、考え方を変えてみると、大好きな人に、何度も新たな出会いを経験できるというのは、ある意味では、ロマンティックな発送かもしれません。
離れて見ると、分ることが
カフェでルーシーを見かけたヘンリーが、最初に声をかけるシーンでのセリフですが、印象に残るセリフです。何かに集中しすぎている時は、木を見て森を見ず、みたいな見方になってしまっていて、中々、いいアイディアや、全体から物事を考える事ができなくなってしまいますが、ちょっと物事から離れて見ると、今まで気がつかなかった事や、アイディアが浮かんだりするものですよね。
正義の鉄拳!うけてみろ!
記憶喪失のルーシーに積極的にアプローチするヘンリーですが、ルーシーの家族に反対され、カフェに出入り禁止になってしまいます。そこで、ルーシーが車で通る道で待ち伏せ、あの手この手で、ルーシーと親しくなろうとするヘンリーのアイディアが、かなり笑えます。中でも、親友に頼んで、道端で殴られているシーンでは、ルーシーの過剰防衛によって、ボコボコにされる場面は爆笑ものです。