アメリカ、ノースカロライナ州、レースチームのオーナーであるティム・ダランドは、有望な新人レーサー、コール・トリクルを発掘し、レーシングチームのスタッフのアドバイスもありトップドライバーに成長する。しかし、レース中に大事故に巻き込まれて重症を負ってしまい・・・。

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　１９９０年アメリカ作品監督は『デジャヴ』『マイ・ボディガード』などのトニー・スコット、出演は『ラスト・サムライ』『コラテラル』などのトム・クルーズ、『コールド・マウンテン』『アイズ・ワイド・シャット』などのニコール・キッドマン、『地獄の黙示録』『ウォルター少年と、夏の休日』などのロバート・デュバル。ストックカーレースで才能を発揮する青年の友情と恋愛を描いたアクション作品。

　公開当初は、辛口の映画評論家からレース版のトップガン！などと言われてバカにされていた作品ですが、レースの緊張感を体感できるような迫力の映像と、アメリカらしい楽天的で快活な笑いが楽しめる作品として娯楽性の高い作品です。評論家の言う通り、ストーリーはシンプルで、特に独創的なアイディアや驚くような展開はありませんが、主人公コールを支えるレーシングチームの仲間たちのジョークは、かなり笑えますし、頭にきたから車をぶつけるという短絡的なレースシーンも、ミョーに共感持ててストレスを発散させてくれます。また、ストックカーレースのシーンは、車載カメラや上空からのカメラなどをうまく編集してあり、車好きの方はもちろん、車に興味の無い方でも、体感型の迫力ある映像を楽しめると思います。ストーリーは予想通りに展開して行きますが、気が滅入るような事も無いので、カーアクションとユーモアを楽しみ、ストレスを発散させるには最高の作品だと思います。心に深く残るような感動、教訓になるような名言はありませんが、気楽に楽しめる娯楽作品です。

脳みそが無いから簡単ですよ

　コールのライバルであり友人であるローディが、事故の後遺症の為に手術を受けることになりますが、ベッドに横たわるローディーに向かって、コールが、こんな事を言ってしまいます。お互いに信頼関係あってのジョークでしょうが、憎らしげにローディーを見つめるコールの表情には、たっぷりと悪意がこもっていて何度観ても爆笑してしまいます。

トム・クルーズとニコール・キッドマンの共演

　この作品に出演する前は、主にオーストラリア映画に出演していたニコール・キッドマンですが、トム・クルーズに気に入られて、この作品に出演する事になったようです。後に結婚し、おしどり夫婦として有名になった二人の初共演作品で、この作品での共演がキッカケで結婚する事になったというメモリアル的な作品でもあります。そういう事を考えて観ると、二人のラブシーンは、リアリティがあるようにも感じますね。

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