1. 光で目もくらみ
2. 成長するってこと
3. アーカンソーの女王
4. 82番通りにこのバスは停まるかい
5. 洪水に流されて
6. 天使
7. おまえのために
8. 夜の精
9. 都会で聖者になるのはたいへんだ

1. Blinded By the Light
2. Growin' Up
3. Mary Queen of Arkansas
4. Does This Bus Stop at 82nd Street?
5. Lost in the Flood
6. Angel
7. For You
8. Spirit in the Night
9. It's Hard to Be a Saint in the City

ボブ・ディランの後継者として

　１９７３年発売、ブルース・スプリングスティーンのデビューアルバム。その作詞の才能からボブ・ディランの後継者というイメージで宣伝され、ビルボードチャート６０位まで上昇。『成長するってこと』『都会で聖者になるのはたいへんだ』などの名曲を収録。

　ブルース・スプリングスティーンの記念すべきデビューアルバムですが、ソロアーティストとしてボブ・ディランの後継者になると期待されていた事からアコースティック系のサウンドを中心に、寄せ集めのバックバンドを起用して製作したという感じで、バンドのサウンドに安定感やイマジネーションが感じられないのが残念です。とは言え、さすがブルース・スプリングスティーンです。ボブ・ディランを意識したような歌い方をしていますが、独特のポップセンスによって印象的なメロディの曲が多く、ソングライターとしての非凡な才能を感じさせてくれます。バックバンドの演奏が下手なので、ブルース・スプリングスティーンの歌と歌詞を楽しむと割り切って聴いたほうがいいでしょう。曲が素晴らしいだけに、バックバンドの演奏力の無さ、センスの無さが残念です。まだ新人だったブルース・スプリングスティーンが自分でバックバンドのメンバーを選べるわけもなく、レコード会社から無理矢理押し付けられたメンバーでレコーディングしたという状況だったのでしょう。このアルバムに参加しているドラマーは、後にクビになります。

　ドラムが最悪なんですよね。とにかく安定感が無くて突っ込んだりモタったりで落ち着きません。しかもヴォーカルの事をまるで考えていない身勝手なプレイでガッカリしてしまいます。３作目からはマックス・ワインバーグの加入でタイトなサウンドに生まれ変わりますが、これだけ下手なドラマーも珍しい。まぁ、私も高校生の頃は、このぐらい下手だったと思いますが・・・。

 

 

■　成長するってこと 　■

　アダム・サンドラー主演の『ビッグ・ダディ』でも使われていた名曲。ポップなメロディで親しみやすい曲ですが、青春時代に、大人になる事の抵抗を感じていた人、妥協や挫折を苦々しく思いながら大人になった人には、心にしみる名曲だと思います。

 

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リマスター盤がオススメ

　 ドラマーが下手なのがガンですが、音質もイマイチなのでリマスター盤がオススメです。リマスター盤ではドラムのモコモコした音がだいぶ改善されていて全体的にクリアな音質になり、ブルースの歌声も生々しく伝わってきます。どうせ買うならリマスター盤が絶対にオススメです。

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