リスナーの愛に満ちたライブ

　コアーズの地元アイルランドの国立野外競技場ランズダウン･ロードでのライブ映像、アルバム『トーク･オン･コーナー』までの作品が演奏され、ボーナストラックとして、『イン･ブルー』に収録されている『イリィジスティブル』『ノー･モア･クライ』のフラー･フェスティバルでのライブ映像と、『ブレスレス』のＰＶも収録、そしてアルバム『イン･ブルー』のレコーディングドキュメンタリー映像も収録して、なんと全２３曲という豪華なライブＤＶＤになっています。

　地元でのライブということもあり、かなり気合の入った状態で演奏に挑んだと思いますが、コアーズのメンバーが予想していた以上にアイルランドのファンは、熱狂的にコアーズを迎えます。『ランナウェイ』の演奏では、５万人の観客全員が歌っているのではないかと思うほどの大合唱、シャロンとキャロラインがリードヴォーカルをとる『ノー･フロンティアーズ』では、普段ドラム担当で歌う事のないキャロラインに対して大歓声があがり、ジムとシャロンがビックリ！アイルランド的な『ヘイスト・トゥ・ザ・ウェディング』の演奏では、観客が飛び跳ねて踊りだします。そしてコンサートの終盤、さすがサッカーの国！『オーレーオレオレー』の大合唱でアンコールを求め、『ソー･ヤング』『トス･ザ･フェザース』では爆発的に盛り上がります。まさに、コアーズのメンバーも予想できなかったほどの盛り上がり、あたたかい声援によって、バンドのメンバーの演奏にも、超人的な熱が入り、奇蹟にちかいような演奏になっています。音質的、演奏の完成度としては、『ザ･コアーズ･アンプラグド』がベストかもしれませんが、感動的なライブということでは、この作品が一番ではないでしょうか。何度観ても感動します。

　
　  　

■　ランナウェイ　■

ファーストアルバム『遥かなる想い』からの大ヒット曲。もうロックスタンダードの一つに数えられる名曲ですが、このライブでの演奏中、観客の大合唱になり、感極まったヴォーカルのアンドレアは、曲の途中で歌うのをやめて、観客の歌声に聞き入ってしまいます。このライブでの『ランナウェイ』の演奏は、本当に感動します。

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　イン･ブルーのレコーディングについて

これだけ感動的なライブ映像を楽しめたうえに、ボーナス映像として、フラー･フェスティバルでのライブ映像が２曲と、アルバム『イン･ブルー』のレコーディングについてのインタビューも収録されています。作曲方法やアレンジャー、プロデューサーについての話題などがメインですが、大の飛行機好きのジムが、ＰＶで使った飛行機の話に夢中になってしまっているのが、笑えました。

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