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オール・ザ・ウェイ・ホーム:ヒストリー・オブ・ザ・コアーズ
 
All the way home:The History of theCorrs Plus live in Geneva
1.イントロ
2.ハンドラム
3.夢の中で抱きしめて
4.ドリームス
5.ホワット・キャン・アイ・ドゥ
6.遥かなる想い
7.エンジェル
8.ランナウェイ
9.リターン・フロム・フィンガル
10.ボロウド・ヘヴン
11.ノー・フロンティアーズ
12.クイーン・オブ・ハリウッド
13.ロング・ナイト
14.オールド・タウン
15.レディオ
16.サマー・サンシャイン
17.ソー・ヤング
18.アイ・ネヴァー・ラヴド・ユー・エニウェイ
19.グッバイ
20.ブレスレス
21.トス・ザ・フェザーズ

ライブ映像と実写映像で綴るコアーズの歴史

 2004年、スイスのジュネーブで行われたコアーズのライブ映像と、デビュー前のプライベートビデオから、レコーディング風景、コアーズのメンバーのインタビューなどでコアーズの歴史を振り返るドキュメンタリー映像をカップリングした2枚組み。

 アルバム『ボロウド・ヘブン』を発表後に行われたライブツアーを収録していますが、このライブツアーは、ドラムス担当のキャロライン・コアーが出産の為に参加しておらず、サポートミュージシャンがドラムを担当しています。なぜDVDとして発売されたライブの会場がアメリカでもイギリスでもなくジュネーブなのか?実は、このジュネーブでのライブには、サプライズが用意されていて、会場に集まったファンが狂喜する大興奮のライブ映像になっています。

キャロラインの笑顔

 出産の為にライブツアーに参加していなかったキャロライン・コアーが、ステージの途中からライブに参加、ピアノ、パーカッション、ヴォーカルを披露してくれています。アンドレア・コアーの紹介でステージに登場するキャロラインの笑顔は、女神のように輝いていて、その笑顔だけでも幸せな気分になってしまいます。以前のライブ映像では、緊張のあまり硬くなった表情や、不機嫌な顔を見せる事もあったキャロラインですが、このライブでの笑顔は、母親になった貫禄と、満たされた人生を生きている喜びが感じられ、本当に嬉しい驚きでした。個人的には、このライブ映像で一番感動したのは、このキャロラインの笑顔でした。

 コアーズのように完成度の高いアレンジでレコーディングするアーティストは、どうしてもライブでは、演奏はルーズになりがちですが、コアーズのライブは、レコーディング音源と同じ完璧な演奏をしながら、ライブならではのドラマティックなアレンジの工夫、大きなコンサートホールの空間的な広がりを十分に利用したスケール大きな演奏を聴かせてくれます。どの曲のアレンジも素晴らしいですが、特に『ドリームス』のイントロは、アルバムに収録されたアレンジを忠実に再現しているだけなのに、鳥肌がたつほど感動的ですし、『グッバイ』では、タイトル通りにコンサートの最後に演奏され、曲の演奏中に、バンドのメンバーが一人ずつステージを去って行くという感動的な演出がなされています。デビューアルバム『遥かなる想い』から『ボロウド・ヘヴン』までのベストヒットの選曲を、これまでで最高のアレンジと演奏で楽しめるゴージャスなDVDですが、これほど完成度の高い演奏なら、出来ればCDでも発売して欲しいですね。

    

 

■ ホワット・キャン・アイ・ドゥ ■

 コアーズのセカンドアルバム『トーク・オン・コーナー』に収録されているコアーズの代表曲。アルバムに収録されているバージョンはキーボードのイントロですが、ジム・コアーは、ギターのイントロのアレンジがお気に入りのようで、ライブではギターのイントロのアレンジで演奏されています。キャロラインが紹介された後、すぐに演奏されているので、演奏にも力が入り、特に、曲の後半のギターソロは、これまでのコアーズのライブ映像の中でも、最高峰のフレーズで、コアーズのサポートバンドは、本当に最高のミュージシャンばかりだなぁ、と感心してしまいます。

 

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貴重な映像の数々

  2枚組みのDVDで、1枚はコアーズのドキュメンタリーになっていますが、コレがまた面白い!プロデビュー前の10代の頃のコアーズの貴重な映像、映画『ザ・コミットメント』のオーディション映像など、まだ子供のようなあどけなさが残る映像は、コアーズファンにとっては、宝物になると思います。 また、アメリカ大統領だったジョン・F・ケネディの妹、ジーン・ケネディ・スミスに気に入られてアメリカに招かれたという意外なメジャーデビューのきっかけや、面白いエピソードが満載です。

 

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