アルバムジャケットも秀逸な隠れ名盤!
まだ高校生の頃、アナログ盤で入手し、ずっと愛聴盤だったレーナードスキナードの隠れた名盤です。このアルバムは、デビューアルバム『レーナード・スキナード』製作前にレコーディングされた曲がほとんどですが、ボツになったテイク集ではなく、メジャーデビュー後も、継続的に、このアルバムのレコーディングは続けられていたようです。もし、あの悪夢の飛行機事故がなければ、何らかの形で発表する予定だったのかもしれませんが、結局、レーナード・スキナード解散後に発売されました。レーナード・スキナードの解散で、落ち込んでいたアメリカン・ロックのファンにとっては、思いがけないプレゼントになりました。
デビュー前のレコーディングから、解散直前までレコーディングされた曲を集めた作品なので、アルバムとしてのまとまりはありませんが、レーナード・スキナードらしい泥臭い曲が満載!しかも、ファースト・アルバム『レーナード・スキナード』に収録されていた『シングス・ゴーイング・オン』の別テイク以外は、全てアルバム未収録の未発表曲です。特に、ドラムス、ヴォーカル、作曲家としてレーナード・スキナードに貢献していたリッキー・メドロックがリードヴォーカルをとる『白い鳩』『ザ・シーズンズ』の2曲は、カントリーフィーリング溢れる名曲で、アメリカンロックの歴史に残る名曲と言っても過言ではないと思います。レーナード・スキナードの後期には、ドラマーは、アーティマス・パイルに変わっていますが、リッキー・メドロックは、イーグルスのドン・ヘンリーのように、ドラムより、作曲、ヴォーカルが得意だったのかもしれませんね。
さらに、嬉しい事には、アルバムジャケットがダブルジャケットになっていて、中ジャケットには、メンバー全員のスナップショットを集めたものと、ステージでの演奏シーンの写真をダブルで楽しめる豪華な仕上がりになっています。私は、このアナログ盤を2枚持っているんですが、最初に買ったアルバムのジャケットは、あまりにもカッコイイ写真だったので、切り抜いて、フレーム入れて飾っています。