ヘヴィメタルファンの為の究極のサントラ！

　マーク・ウォルバーグ主演の映画『ロック・スター』のサウンドトラックアルバム。この映画の為の架空のバンドであるスティール・ドラゴンの曲と、映画の中で使われているボン・ジョビ、キッス、モトリー・クルー、テッド・ニュージェントなどの曲も収録されています。

　ヘヴィメタルの絶頂期だった８０年代、架空のバンド、スティール・ドラゴンのメンバーになった男の物語を描いた映画『ロックスター』は、興行的には成功しませんでしたが、サントラとは思えない名盤を残しました。ヘヴィメタル、ハードロックファン限定という条件付ですが、映画用の架空のバンドとは思えないスティール・ドラゴンの名曲、さらに、８０年代のロックシーンを代表するボン・ジョビやモトリー・クルーの代表曲まで収録したお買い得な内容になっています。スティール・ドラゴンとして収録されている曲に参加しているのは、レッド･ツェッペリンのドラマーとして有名なジョン・ボーナムの息子ジェイソン・ボーナム、元オジー・オズボーン・バンドのザック・ワイルド、ドッケンのニール・ピルソンら、本物の一流ミュージシャンが参加し、ヴォーカルトラックは、主演のマーク・ウォルバーグではなく、元スティール・ハートのマイク・マティアビッチと、イングヴェイ・マルムスティーンのバンドでヴォーカルを担当していたジェフ・スコット・ソートという本格的なバンドとして録音されています。スティール・ドラゴンとして演奏されている曲は、スティール・ハートの『ウイ・オール・ダイ・ヤング』、レインボーの『ロング・リブ・ロックン・ロール』、サミー・ヘイガーの『スタンド・アップ』のカヴァーなど、映画用に作られたバンドとは思えない完成度の高さで、ヘヴィメタルファンなら、このバンドのオリジナル曲をもっと聴きたいという欲求に駆られるでしょう。映画の中でスティール・ドラゴンの曲として演奏されている曲が６曲収録されていますが、残念ながら映画の中で新曲の録音シーンで演奏される『RECKLESS』は未収録です。また、映画の中で使用されているボン・ジョビ、モトリー・クルー、キッス、テッド・ニュージェントの曲は収録されていますが、デフ・レパードの曲は収録されていません。

　ヘヴィメタルファン、特に８０年代のヘヴィメタルが好きな方には、かなり楽しめると思います。映画の内容は、ヘヴィメタルの全盛期を懐かしむ人へのオマージュといった趣向で、パロディ的な要素も強いですが、サントラに収録されたスティール・ドラゴンの曲は、どれも本格的にレコーディングされていて、架空のバンドだと知らなければ本気でアルバムを探してしまう人もいるでしょう。映画よりもサウンドトラックアルバムの評価が高くなってしまっているというのも皮肉な話ですが、ヘヴィメタルファンにとっては最高のプレゼントでしょう。まぁ、ヘヴィメタが嫌いな人にとっては何の価値も無いアルバムですけど。

　  　

 

■　スタンド・アップ　■

　絶叫シャウトのヴォーカル、ジェイソン・ボーナムのヘヴィなドラム、ザック・ワイルドの強烈なギター！どれを取ってもヘヴィメタルのお手本のような曲です。

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曲順、演奏アーティストにミスがあります。

たまにあるんですが、アマゾンで販売されている輸入盤の曲名、曲順が間違っています。まぁ、収録曲は同じなんですが、アーティスト名に曲のタイトルが記載されていたり、曲順が相当間違っているので、このページに表記されている曲順、タイトルを参考にしてください。このアルバムは持っているので自分で聴いて書き直したので間違いありません。なお、このアルバムは輸入盤のみ入手可能です。このアルバムに未収録だった『RECKLESS』は、ＹＯＵＴＵＢＥにアップされていました。

 

 

 

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