ニューヨークで私立探偵をしているハリーに、サイファーという紳士が訪ねてきた。サイファーは、ハリーに行方不明になっているジョニーという歌手の捜査を依頼し、ハリーはジョニーの調査を開始するが、ハリーを追って訪れた町で殺人事件に巻き込まれてしまう・・・。

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　１９８７年アメリカ作品。監督は『ミッドナイト･エクスプレス』『ザ･ウォール』などのアラン･パーカー、出演は、 『死にゆく者への祈り』『ハーレー･ダビッドソン＆マルボロマン』のミッキー･ローク、『ミッドナイト･ラン』『ヒート』のロバート･デ･ニーロ、『エネミー･オブ･アメリカ』『ハイ･フィデリティ』のリサ･ボネットなど。謎の男から人探しを依頼された探偵が殺人事件に巻き込まれる恐怖を描いたオカルトサスペンス作品。

　衝撃の結末と、新人女優だったリサ･ボネットとミッキー･ロークの激しいベッドシーンが話題になった問題作で、サスペンス作品としてのスリルも満点、独自の映像美によって魔境の空間を体感させてくれる秀作です。今ではサスペンス映画のオチのパターンの一つとして定着している結末ですが、公開当時は斬新なエンディングで、結末を話さないのが暗黙のルールとなっていました。映画のタイトルの意味は最後に明かされます。ミッキー・ロークとロバート・デ・ニーロの迫真の演技にも圧倒されます。今でもカルト的な人気のある作品です。オカルト映画のファンには一度は観てもらいたい秀作です。この作品全体が本当に悪魔の意思に支配されているんじゃないかと思ってしまうほど邪悪な空気、恐怖で満たされている作品で、ある意味で『オーメン』や『エクソシスト』などよりも怖い作品です。

　公開当時映画館で観た時は、宗教やアメリカ南部の文化に関しての知識が乏しかったせいもあり、あまり魅力的な作品とは思えませんでしたが、年齢を重ねて知識が増えてからは、とても興味深い作品として観る事ができるようになりました。独特の映像美、全体を支配する重苦しい空気にも独特の魅力を感じます。光と影のコントラスト、ハイセンスな色彩感覚など映像美を楽しめる作品なのでアーティストの方にも刺激的な作品だ思います。私は今ではクリスチャンになり悪魔の存在に注意しなければならないという警告という意味でも勉強になります。次々に殺人事件が起こり惨殺シーンが多く激しいベッドシーンもある作品なのでショッキングでグロテスクな映像の苦手な人、クリスチャンで悪魔的なものに接触したくないという人はパスした方がいいと思います。

宗教は、人間の愛よりも憎しみを募らせるのだ

　いかにも悪魔らしい発想だと思います。本物の真理を教えている宗教なら憎しみを募らせたりはしないでしょう。なぜ悪魔が宗教を批判するのかと考えてみると、人々を真理から遠ざけるために全ての宗教は悪いものと考えさせようとしているような気がします。

 

もちろん私が導いた

　すべての謎が明かされるシーン。ミッキー・ロークとロバート・デ・ニーロの表情には息を呑みます。もし

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