神々しい美貌と狂気

　１９５５年生まれ、フランス、パリ出身。１９７５年の『アデルの恋の物語』で映画デビュー、この作品で高い演技力が認められ注目されます。その後、フランス映画を中心に活躍し、『カルテット』と『ポゼッション』でカンヌ国際映画祭女優賞、『カミーユ・クローデル』ではベルリン国際映画祭女優賞を受賞するなど、その演技力は世界中で認められています。

　かなり人間離れした美しさなので、有名な女優さんですが、地元フランスやヨーロッパ、日本では有名なものの、ライアン・オニールと共演した『ザ･ドライバー』、ウォーレン・ベイティと共演した『イシュタール』などがコケて、ハリウッド映画ではヒット作に恵まれませんでした。しかし、ヨーロッパや日本では絶大な人気があり、演技力もフランスの女優としては最高の評価を得ています。『殺意の夏』『ポゼッション』などで見せた狂気の表情は、映画史に残る名演だと思います。

　個人的には、一番好きな女優さんですが、残念ながらアメリカ映画では成功できなかった為、イザベル・アジャーニの主演作品が入手しにくい状況になっています。リュック・ベッソン監督の『サブウェイ』でさえ廃盤で、中古ＤＶＤの価格が高騰してしまっています。ウォーレン・ベイティと共演した『イシュタール』に関しては国内盤のＤＶＤは未発売のままです。イザベル・アジャーニの主演作品のほとんどが廃盤になっている為、どの作品も価格が高騰してしまっています。

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