知的なプレイボーイ
1937年、アメリカ、バージニア州出身の俳優、監督。姉は、女優のシャーリー・マクレーン。1961年に映画デビューし、アメリカン・ニューシネマの名作『俺たちに明日はない』に主演して、トップスターの座を獲得し、世界的な大ヒットを記録した『天国からきたチャンピオン』では、主演だけではなく製作もてがけ、俳優としても製作者としても成功を収めます。そして、1981年の『レッズ』では、ロシア革命を目撃し、その事件を記録した『世界をゆるがした十日間』の著者ジョン・リードの生涯を描き、見事、アカデミー監督賞を受賞します。
ウォーレン・ベイティと言えば、男女の運命的な出会いを描いた名作『天国からきたチャンピオン』のイメージが強いですが、実は、この作品は、『レッズ』の制作費を稼ぐ為に興行的なヒットを狙って製作されたそうです。わたしも『天国からきたチャンピオン』は大好きな作品ですが、大衆の心理を読んで作られたヒット狙いの作品だったと聞くと、ちょっとだまされたような気がして残念です。ですが、予定通り制作された『レッズ』が、期待以上の名作だったので、納得がいきました。かなり左翼的な映画なので、保守的な政治思想を持つ方には、不快かもしれませんんが、この作品は恋愛映画としても究極の美しさがあるので、恋愛映画と考えても不朽の名作だと思います。結局、ウォーレン・ベイティは、この作品で燃えつきてしまったような感じで、この後、この作品を超えるような作品を作れていませんが、彼の政治的な思想をアピールしたような『ブルワース』など、彼らしい作品を発表しています。
ウォーレン・ベイティを語る上で欠かせないのは、プレイボーイとしての一面ですが、ハンサムな顔、都会的なファッションセンス、しかも政治的な知識が豊富なインテリとなれば、女性が放っておかないのも無理はありませんが、凄い恋愛遍歴です。ナタリー・ウッド、ジュリー・クリスティ、ダイアン・キートン、フェイ・ダナウェイ、メラニー・グリフィス、ダリル・ハンナなどのハリウッド女優から、フランスのイザベル・アジャーニ、カトリーヌ・ドヌーブなどとも噂があり、マドンナとの交際も有名になりました。もう映画で共演した女優はすべて交際していたと思って間違いないというほどのプレイボーイでした。しかし、『めぐり逢い』で共演したアネット・ベニングとの間に子供が生まれてからは、浮気もせずに幸せな生活をしているようです。
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