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4. ピープル・ゲット・レディ
5. ストップ,ルック・アンド・リッスン
6. ゲット・ワーキン
7. エクスタシー
8. ナイト・アフター・ナイト
9. ユー・ノウ,ウィ・ノウ
10. ナイト・ホーク
11. バック・オン・ザ・ストリート

最も悪名高きアルバム

　ジェフ･ベックの長いキャリアの中でも、最も評判の悪いアルバムかもしれません。時代は８０年代、ＭＴＶ全盛期であり、ロックの産業化が頂点に達した感のある時代に発売され、エリック・クラプトンやジミー・ペイジに比べて商業的に成功していなかったジェフ・ベックを何とかメジャーにしようとして製作されたようなアルバムでした。プロデューサーにヒットメーカーであるナイル・ロジャースを起用し、ポップなメロディーの曲を入れて、ジェフ・ベック・グループのヴォーカリストだったロッド・スチュアートもゲスト参加、アルバムジャケットは、コテコテにメイクされ、似合わないデザインジャケットを着せられたジェフ・ベックの姿が・・・。ジェフ・ベック本人の意思を全く無視したような状況下で製作された事は間違いないでしょう。

ストレスの極致　

　第1期ジェフ･ベック･グループのシングル『恋は水色』を除けば、ジェフ･ベックは、常に、自分のやりたい音楽を、自分の共演したいミュージシャンとプレイし、アルバムも発売してきました。ところが、このアルバムでは、ジェフ・ベック自信のギタープレイ以外は、ほとんどプロデューサー、レコード会社まかせといった感じで、ヒットアルバムにしたいが為に、無理やり作らされたようなアルバムになっています。ロッド・スチュアートとの共演ですら、不本意だったのかもしれません。そのせいでしょうか、かなり機嫌が悪いようで、ギタープレイに、ストレスというか激しい怒りを感じます。1曲目の『アンビシャス』から、ギュウギュウとラフなスライドを入れてみたり、アームの使い方も、かなり荒っぽいような気がします。ジェフ・ベックのファンには、怒られるかもしれませんが、私はこのアルバムが結構好きです。これほど怒り狂っているジェフ・ベックのギタープレイも珍しいので、ある意味、スカッとするほど気持ちがいいんですよね。モロに８０年代っぽい音質はいただけませんが、コレほど不機嫌なジェフ・ベックのプレイを聴けるのは、他にありません。

■　ナイト・ホーク　■

　このアルバムで唯一、トニー･ハイマス作曲、プロデュースによるこの曲は、最もジェフ・ベックらしい曲で、この曲だけは、何としてもヒットさせようといういやらしさが無く、このアルバムの中では浮いています。ジェフ・ベックのプレイも、曲に深く入り込み、じっくりと弾いています。

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ロッド･スチュアートとジェフ・ベック

ジェフ・ベックのファンには、今更、説明の必要は無いと思いますが、このアルバムに参加しているロッド・スチュアートは、その昔、第1期ジェフ・ベック・グループのヴォーカリストとして、ジェフ・ベックの初期のアルバム2枚でヴォーカリストを努めています。また、ローリング･ストーンズのギタリスト、ロン･ウッドは、この2枚のアルバムでベーシストとして参加しています。

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◆　ジェフ･ベック

◆　ジェフ･ベック・グループ

◆　ベック・ボガート＆アピス

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