オオホシハジロはホシハジロの仲間でホシハジロより一回り大きい。アラスカから北アメリカ中部で繁殖し、冬にはアメリカの南部に渡り越冬(えっとう)する。普段(ふだん)はアメリカ大陸を南北に移動している。したがって、日本では非常に珍しい稀な冬鳥としてときどき見かけられる。通常はほかのカモの群れに混じって1〜2羽が見られる。茨城県では潮来市の水原・北浦の湖畔に一つがいが定期的に十年ほど飛来していたが、ここ二、三年は姿を見せない。この水原の湖岸はコブハクチョウの飛来地として有名で、このオオホシハジロが飛来していたことで全国にまでその名を知られるようになったが、飛来しなくなって惜しまれる。オスは頭部から首が赤褐色で胸が黒い。体は灰白色で尾の付け根は黒い。クチバシが黒くて大きい。後頭部がやや出っ張っていて、首が太くて長いなど独特の顔つきをしている。メスは頭部から首、胸が褐色。体は灰色で、顔や目の周りは淡色で、それぞれホシハジロとは識別することができる。とはいえ、たくさんの中からこのペアーを探すのは並大抵ではない。そのために水原によく通ったことが思い出される。 | |||||||||
オオホシハジロ1 | |||||||||
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オオホシハジロ1 ユアラスカからカナダ・北アメリカ中西部で繁殖し、アメリカ合衆国南部からメキシコで越冬する。 日本には稀な冬鳥として北海道・本州・四国・沖縄で記録がある。 関東では茨城県潮来市の水原の北浦に定期的に飛来していたが、 ここに三年は飛来がない。寂しい限りである。 |
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オオホシハジロ2 | |||||||||
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オオホシハジロ2 オスは頭から胸は赤褐色(緋色?)で頭頂部は黄色い。 体は灰色で、尾と尾の付け根は黒い。 クチバシは短く鉛色で足は灰黒色。 メスは全体に褐色で腹は白い。 他のカモ類とは違い、ピューイと透き通った声で鳴く。 |
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オオホシハジロ3 | |||||||||
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オオホシハジロ3 雑草、植物の種、水草など植物質を主に食べるが、昆虫や水生動物なども食べる。 春先には岸辺でカラスムギ等のイネ科の青草も食べる。 他のカモ類とは違って、岡の上で青草を食べていることが多い。 |
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