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レコーディングサウンド

 

 ガンズン・ローゼズのレコーディングは、基本的に一発録りで、メンバー全員で演奏したテイクにヴォーカルテイクや多重録音のギターやエフェクトをかける方法で録音されているようです。パートごとにレコーディングしていう方法が一般的になっている現代では、古臭い方法とも言えますが、バンドの一体感や、ライブに近サウンドになるので生々しい演奏を楽しめます。GN’Rライズのスタジオレコーディングの音が基本だと思って間違いないと思います。

 アペタイト・フォー・デストラクションの音も、ハッキリ言って、いい音で録音されているとは言えません。全体的にパンク風で、スタジオライブにヴォーカルを重ねているような音質になっています。このアルバムが爆発的なセールスを記録し、プロデューサーのマイク・クリンクが注目されましたが、バンドの音楽性をうまくまとめたプロデュースであったことは間違いありません。特に『パラダイス・シティ』『ロケット・クイーン』は、パワーの無いスティーブン・アドラーのドラムの音を、重厚なサウンドで録音し、音のバランスもうまく処理されています。

 ユーズ・ユア・イリュージョンTユーズ・ユア・イリュージョンUでは、 ドラマーがスティーブン・アドラーから、マット・ソーラムに変わって、バンドのサウンドは激変します。小柄な為、パワーがなくプレイに安定性の無いドラマーから、プロレスラーのような体格の本格的なパワードラマーにチェンジした事によって、バンド全体のパワー、安定感が飛躍的に向上しました。プロデューサーのマイク・クリンクも、ファーストアルバムよりも、さらに重厚なハードロックサウンドでプロデュースしています。一発録りの方法はそのままなので、ユーズ・ユア・イリュージョンTの『デッド・ホース』では、ドラムがつまづいている部分もそのまま残されていますが、それ以外は、ほとんど完璧にプレイしています。

  

ライブサウンド

 ライブ演奏でのサウンドは、ギターを中心に簡略化されています。スラッシュのインタビューによると、エフェクターボードを置いても面倒だから蹴っ飛ばしてしまう、なんて発言しているので、ディストーション、コーラス、ワウペダル、など最低限のエフェクトで演奏していると思われます。ダフ・マッケイガンは、ベースの他に、マット・ソーラムのドラムソロの際には、パーカッションを演奏したりしています。

 ユーズ・ユア・イリュージョン・ツアーの前半は人のメンバーだけでのツアーでしたが、ツアー途中から、バックコーラスの女性3人にホーンセクションを加えた大所帯のメンバーでのツアーになります。ユーズ・ユア・イリュージョンTには、ウィングスの『死ぬのは奴らだ』のカヴァーが収録されていますが、ホーンセクションを加えたメンバー構成は、ウイングス・オーヴァー・アメリカの時のメンバー構成にそっくりなので、ウイングスの影響も強いと思われます。

スラッシュ(ギター)

 最も敬愛するギタリストとしてジミー・ペイジを挙げるスラッシュは、メインギターとしてギブソンレスポールを使用しています。『天国の扉』ではSGのダブルネックギター、『ユー・クッド・ビー・マイン』ではB・C・リッチのギターでプレイしています。

ギブソン・レスポールを探す

 

イジー・ストラドリン(ギター)

 スラッシュと同様にギブソンのレスポールを使用することも多いようですが、テレキャスター、フルアコースティックギターなど色々と使っていますが、テレキャスターは改造しているようですし、この人の場合、音質重視というよりは、カッコイイから使っているという感じもするので、つかみどころがありません。レスポールを使用する場合は、ギブソン・レスポール・カスタムを使用しているようです。ガンズン・ローゼズのアルバムのレコーディングでは、ほとんどレスポールを使用しているようですが、ソロアルバムでは、ギブソン製のせみアコースティック、フルアコースティックギターを好んで愛用しているようです。

テレキャスターを探す

 

ダフ・マッケイガン(ベース)

 

 申しわけありません。現在のところ使用楽器のメーカーは確認できていません。音質的には、フェンダー系の音に近いようですが、フェンダーのベースではなさそうです。

 

スティーブン・アドラー(ドラム)

 

 パールのドラムを使用、シンバルはセイビアンを使用しているようです。

パールのドラムを探す

マット・ソーラム(ドラム)

 

 YAMAHAのドラムを使用。プロレスラーのような体格でヤマハ独特の深い余韻のある音を叩くので、これ以上重い音は出ないだろうというほどヘヴィーなドラムサウンドを聴かせてくれます。

ヤマハのドラムを探す

 

 
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