■主な監督作品■

アメリカン・グラフィティ
スター・ウォーズ１
スター・ウォーズ２
スター・ウォーズ３
スター・ウォーズ４
スター・ウォーズ５
スター・ウォーズ６

 

黒澤明の知性を受け継いだアウトロー

　１９４４年生まれ、アメリカ、カリフォルニア州出身の映画監督、製作者。大手の映画会社に頼らずに映画を製作したいという願望から、映画制作会社ルーカスフィルムを設立し、制作・監督した『アメリカン・グラフィティ』が大ヒット。その後、彼のライフワークとなる『スターウォーズ』シリーズが世界中で大ヒットしました。監督だけでなく、製作者としても超大作、話題作に関わり、ＴＨＸシステムを生み出すなど、映画の音響にも大きな影響を与える功績を残しています。

　ジョージ･ルーカスとスティーブン･スピルバーグは、共に黒澤明監督から大きな影響を受けている事が有名ですが、映画の撮影手法など技術的な影響を受けついだスティーブン･スピルバーグ監督に比べて、ジョージ･ルーカス監督の場合、哲学感、スケールの大きなテーマを受け継いでいるような気がします。『スターウォーズ』シリーズでの、宇宙を支配する大きな力（フォース）の概念や、ジェダイの武士道にも通じる精神世界などは、欧米の映画監督では珍しい価値観であり、娯楽作品として楽しめるだけでなく、スケールの大きなメッセージを観客に与えてくれるという意味では、特別な存在だと思います。また、大手の映画会社に頼らず、干渉を受けず、自由に映画を創り、音響の面で革新的なＴＨＸシステムを作り出すなど、アウトローのような姿勢を貫いているという面でも、特別な存在感があります。

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