ディスク：1
1. バック・イン・ザ・U.S.S.R.
2. ディア・プルーデンス
3. グラス・オニオン
4. オブ・ラ・ディ,オブ・ラダ
5. ワイルド・ハニー・パイ
6. コンティニューイング・ストーリー・オブ・バンガロウ・ビル
7. ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス
8. ハッピネス・イズ・ア・ウォーム・ガン
9. マーサ・マイ・ディア
10. アイム・ソー・タイアード
11. ブラックバード
12. ピッギーズ
13. ロッキー・ラックーン
14. ドント・パス・ミー・バイ
15. ホワイ・ドント・ウィ・ドゥ・イット・イン・ザ・ロード
16. アイ・ウィル
17. ジュリア

ディスク：2
1. バースデイ
2. ヤー・ブルース
3. マザー・ネイチャーズ・サン
4. エヴリボディーズ・ゴット・サムシング・トゥ・ハイド・エクセプト・ミー・アンド・マイ・モンキー
5. セクシー・セディ
6. ヘルター・スケルター
7. ロング・ロング・ロング
8. レボリューション1
9. ハニー・パイ
10. サボイ・トラッフル
11. クライ・ベイビー・クライ
12. レボリューション9
13. グッド・ナイト

ディスク：1
1. Back in the U.S.S.R.
2. Dear Prudence
3. Glass Onion
4. Ob-La-Di, Ob-La-Da
5. Wild Honey Pie
6. Continuing Story of Bungalow Bill
7. While My Guitar Gently Weeps
8. Happiness Is a Warm Gun
9. Martha My Dear
10. I'm So Tired
11. Blackbird
12. Piggies
13. Rocky Raccoon
14. Don't Pass Me By
15. Why Don't We Do It in the Road?
16. I Will
17. Julia

ディスク：2
1. Birthday
2. Yer Blues
3. Mother Nature's Son
4. Everybody's Got Something To Hide Except Me And My Monkey
5. Sexy Sadie
6. Helter Skelter
7. Long, Long, Long
8. Revolution 1
9. Honey Pie
10. Savoy Truffle
11. Cry Baby Cry
12. Revolution 9
13. Good Night

ビートルズのイマジネーションの頂点！

　他のロックの２枚組みの名盤と同様に、アーティストとしてのイマジネーションの頂点に製作されたアルバムで、アルバム１枚では収まりきらないほど、名曲が次々と生まれてきた時期に発売されたアルバムだと思います。このアルバムは『アビー･ロード』と並んで、ビートルズマニアにも評価の高いアルバムですが、ポール･マッカートニー、ジョン･レノン、ジョージ･ハリスンの３人のソングライターのソロのような曲が大半を占めていますが、『へルター･スケルター』『バースデイ』『レボリューション』などは、後のハードロックバンドにも大きな影響を与えていますし、エンディングの『グッドナイト』は、５０年代のスタンダードを思わせるなど、あらゆる音楽ジャンルをビートルズ流に表現した傑作中の傑作と言えます。

レコーディング中の事件

　Ｕ２が彼らの映画『魂の叫び』のオープニングで演奏しているのは、このアルバム中で最もヘヴィな『ヘルター・スケルター』。このアルバムのレコーディング中に、ポールと口論になったリンゴ･スターがスタジオを飛び出してしまうという事件があったそうですが、もしかしたら、この曲のドラムプレイが口論の原因になっているような気がします。この曲は、今のヘヴィメタルの原型のようなヘヴィなアレンジで、ギターの音質も、フレーズ、カッティングなども、かなりヘヴィなアレンジになっていますが、ドラムのリズムパターン、フィルインは、かなり淡白なアレンジになっています。このアルバムの発売された１９６８年頃には、エリック・クラプトンの在籍したクリームなど、ハードロックの原型となるようなヘヴィな演奏をするバンドがデビューしていて、ツインバスドラムを使うなど、派手なリズムパターン、フィルインを多用するドラマーも多くなっていたので、『ヘルター・スケルター』のようなヘヴィな曲では、ポールに、もっとパワフルでヘヴィに演奏するように要求されたのかもしれません。曲のエンディングにリンゴ･スターの怒鳴り声が収録されてるのも、リンゴの不満が爆発しているように感じられます。

ポールの才能は凄い！

『ホワイル・マイ・ギター･ジェントリー・ウィープス』のギターでレコーディングに参加したエリック・クラプトンは、このアルバムのレコーディングに参加したときに、ギター、ベース、ピアノなどの楽器を演奏するポール･マッカートニーの才能に驚いていたそうです。『ブラック･バード』『マザー･ネイチャーズ･サン』ではアコースティックギター、『アイ･ウィル』『マーサ・マイ・ディア』『ロッキー・ラックーン』ではピアノも演奏、さらに、広いジャンルでの天才的な作曲能力、アレンジ能力には、さすがのエリック・クラプトンも圧倒されたのでしょう。このアルバムでは、ジョン･レノンも『ジュリア』などの名曲を残していますが、ポール･マッカートニーの才能の頂点とも言える内容のアルバムではないでしょうか？

　高校生の頃、友人が、このアルバムのＬＰレコードを購入し、封入されていたポートレイトを、親しい友人に１枚づつプレゼントしていました。私はドラムをやっていたので、リンゴ･スターのポートレイトをもらった記憶があります。親しい友人達でアルバムを分かち合ったいい思い出です。

 

■　ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス 　■

　ジョージ・ハリスンの親友エリック･クラプトンが、ギターで参加していることで有名な曲ですが、本当にいいギターソロです。エリック・クラプトンと言えば即興演奏、アドリブを得意とするギタリストですが、自分のバンドのレコーディングではないので、緊張しているのか、この当時在籍していたクリームでのソロプレイより、いいプレイをしているようにさえ感じられます。高校生の頃にやっていたバンドのギタリストが、どうしても、この曲を演奏したいと言うので、バンドのレパートリーに取り入れましたが、多分、世界中で何千、何万というギタリストが、この曲を演奏したのではないでしょうか。ビートルズの曲ですが、エリック・クラプトンの代表的な名演を聴ける曲としても有名な名曲です。

ブラックバード

この曲はポール･マッカートニーのお気に入りの曲で、後にウイングスを結成してからも、ライブで演奏され続けました。とても印象的なギターですが、以外に簡単なので、楽譜などを買って練習してみてはいかがでしょうか？

アイ・ウィル

　ウォーレン・ベイティ主演の映画『めぐり逢い』の中で、アネット･ベニングが演じる音楽教師が子供達といっしょに、この曲を歌うシーンがあります。ＤＶＤでは、歌詞の字幕も付き、曲の内容と映像が感動的に組み合わされています。ＤＶＤのチャプターのタイトルも『Ｉ ＷＩＬＬ』になっています。いい映画なので、こちらも鑑賞してみてはいかがでしょうか？

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豪華な紙ジャケット

　 ３０周年を記念して発売された紙ジャケットのＣＤでは、ＬＰレコードで発売された当時の、４人のメンバーのポートレイト、ポスターが付属し、ＣＤ包装用の紙袋も林檎のデザインのものになっていて、ＬＰレコードのミニチュア版のような豪華な仕上がりになっています。以前発売されていたＣＤは、ＬＰレコードに比べると、安っぽくて満足できるものではありませんでしたが、紙ジャケットは最高の仕上がりです。残念ながら廃盤で入手困難ですが、中古品で探せば見つかるかもしれません。

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