1. イン・ジ・イヴニング
2. サウス・バウンド・サウレス
3. フール・イン・ザ・レイン
4. ホット・ドッグ
5. ケラウズランブラ
6. オール・マイ・ラヴ
7. アイム・ゴナ・クロール

1. In the evening
2. South bound saurez
3. Fool in the rain
4. Hot dog
5. Carouselambra
6. All my love
7. I'm gonna crawl

 

レッド・ツェッペリンがプログレになった？

　『聖なる館』のようにアイディアが先進的過ぎたアルバムで、受け入れられなかった結果だと思いますが、このアルバムは一般的に一番評判が悪いアルバムでだと思います。様々な音色のキーボードで彩られたアレンジで、長い曲が多く、レッド・ツェッペリンらしい大作というよりプログレシップロックのような曲が多いと言われているからかもしれません。

　ジョン･ポール･ジョーンズが曲作り、アレンジに積極的に参加した事により、バラエティに富んだキーボードの音色がサウンドにアクセントをつけています。強いギターのリフがベースになった曲がないのが不評の原因かも知れませんが、ポップなメロディの曲が多く、逆にハードロックが苦手な人には丁度いいかもしれません。

　プログレ色が強いと言われるアルバムですが、プログレバンドをマネたようなアレンジの曲ではなく、レッド・ツェッペリンの個性は十分に生かされています。ギターのイントロが印象的なカントリーロック『ホット･ドッグ』、メロディアスなポップソング『オール･マイ･ラブ』、ベーシックなブルースナンバー『アイム・ゴナ・クロール』などバリエーションのある秀作だと思います。

ＴＯＴＯの名曲『ロザーナ』の原型

　ＴＯＴＯの名盤として名高い『ＴＯＴ�W』の１曲目『ロザーナ』のドラムパターンは、このアルバムの３曲目『フール・イン・ザ・レイン』のドラムパターンをパクっています。ジョン･ボーナムの息子ジェイソン・ボーナムが、ＴＯＴＯのドラマーでだった故ジェフ･ポーカロと親交があり、パクッたことを告白したそうです。
　

 

■　ケラウズランブラ　■

１０分を超える大作で、このアルバムの中で最も完成度が高く、スリリングな名曲だと思います。曲の構成、アレンジなど全てが完璧で緊張感がある為、１０分という長さを感じさせません。ロバート･プラントも、インタビューで『ケラウズランブラ』のような曲が認められたほうが誇りを持てると語っていました。ヴァン･ヘイレンの『５１５０』のアルバムなどでも、こういうアイディアは生かされているのではないでしょうか？

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６種類のジャケット

ＬＰで発売されていた当時は、、中身のジャケットは６種類あり、アルバムジャケットが袋に入れられている為、購入後に開けてみないとジャケットの種類が分からないという趣向が凝らされていました。また、レコードを包む中ジャケットは、水で濡らすと色が浮き上がるような仕掛けもあり、楽しんだ覚えがあります。ＣＤで発売されている紙ジャケットシリーズは、完売で、中古のみ入手可能です。

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