1. ウィアー・ゴナ・グルーヴ
2. プア・トム
3. 君から離れられない
4. ウォルターズ・ウォーク
5. オゾン・ベイビー
6. ダーリン
7. モントルーのボンゾ
8. ウェアリング・アンド・ティアリング

1. We're Gonna Groove
2. Poor Tom
3. I Can't Quit You Baby
4. Walter's Walk
5. Ozone Baby
6. Darlene
7. Bonzo's Montreaux
8. Wearing And Tearing

　レッド･ツェッペリン解散後発売されたアルバムで、アルバム未収録曲の中から特にいい曲をピックアップして編集されたアルバムです。『君から離れられない』以外は新曲をして聴けるので、レッド・ツェッペリンの解散で悲嘆にくれていたファンにとっては、予期せぬプレゼントとなりました。ジョン･ボーナム追悼の意味も込められているらしく、ドラムの存在感が際立つ曲が多く、ドラムの音が聴きやすくミキシングされています。未発表曲集という構成なので、アルバム全体のコンセプトや統一感は感じられませんが、驚くほど名曲の多いアルバムになっています。

　『君から離れられない』のスタジオライブをのぞけば、未発表曲ばかりなので、レッド・ツェッペリンの解散で新曲が聴けないとあきらめていたファンにとっては最高の贈り物でした。しかも、どうしてアルバムに収録しなかったのか不思議なくらいに優れた楽曲が多く、まだまだ未発表曲があって、これから発売してくれるのかな？と期待してしまいました。

　これぞレッド・ツェッペリンと言った感じの強烈なリフで構成されている『ウォルターズ・ウォーク』『オゾン・ベイビー』『ダーリン』『ウェアリング・アンド・ティアリング』の４曲ではジョン･ボーナムのビートに身も心も躍りだすような快感を与えてくれます。また『プア･トム』のリズムパターンのアイディアは終始同じリズムにも関わらず、多くのドラマーにショックを与えたのではないでしょうか？さらに、スタジオライブならではの奔放なプレイが聴ける『君から離れられない』もジョン･ボーナムのテクニック、存在感を改めて痛感させてくれると思います。

ドラムオーケストラ！

　ジョン･ボーナムがすべて打楽器をプレイし、多重録音で仕上げられている『モントルーのボンゾ』は、まさにドラムのオーケストラ、ジョン･ボーナムのアイディア、ドラミングの魅力をすべて詰め込んだような曲で、ドラマーをはじめとして、レッド・ツェッペリンのファンを狂喜させました。

 

■　ウィアー・ゴナ・グルーヴ　■

２枚組みで発売されている『レッド・ツェッペリンＤＶＤ』の１曲目にも収録されている曲でレッド・ツェッペリンのオリジナルではありませんが、ジョン･ボーナムのパワーとドラムセンスを楽しめるだけではなく、ロバート･プラントの稲妻のようなヴォーカル、ジミー･ペイジの空間を歪めてしまう様なギターエフェクトなど、レッド・ツェッペリンのならではのエネルギーを感じる仕上がりになっています。

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８曲目の『 ウェアリング・アンド・ティアリング』はジミー･ペイジのお気に入りらしく、ＤＶＤで発売されているネブワース1990でも演奏されています。

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